マリナーズ、ブルージェイズを下し2連勝 流れを呼んだ一発も、課題残す内容
2025.10.14
【©️seattle mariners,】
シアトル・マリナーズが、敵地トロントでのリーグ優勝決定シリーズ第2戦を制した。初回にフリオ・ロドリゲスの3ランで主導権を握り、5回にはホルヘ・ポランコの勝ち越し3ランで再び流れを引き戻して10―3の快勝。シリーズ成績を2勝0敗とし、
球団史上初のワールドシリーズ進出へ一歩前進した。
しかし、試合内容を見れば、マリナーズの課題も浮き彫りになった。
先制直後の守備ミスや制球難から3点を失い、一時は同点に追いつかれた。安定感を欠く序盤の投球運びは、今後のシリーズで命取りになりかねない。
一方、チームを救ったのは32歳のベテラン、ポランコだった。
5回、代わったルイス・バーランドの初球を完璧に捉え右翼席へ運んだ。地区シリーズ第5戦でのサヨナラ打に続き、ポストシーズンでは3試合連続で勝ち越し打。米スポーツメディア「オプタ・スタッツ」によれば、これは史上初の快挙という。
その一打が象徴するように、経験と勝負強さがこのチームの支柱になっている。
ただ、ブルージェイズ打線の反撃を許した中盤以降の投手継投、
守備の不安定さは依然として残る。
6回以降に突き放して勝利したとはいえ、
相手先発の不調と守備ミスに助けられた面も少なくない。
マリナーズがリーグ優勝決定シリーズに進出するのは通算4度目。
1995年、2000年、2001年はいずれもここで敗退しており、
ワールドシリーズは未経験だ。
敵地での連勝は歴史的な前進である一方、
「あと2勝」をどう取るかが最大の焦点となる。