【©️seattle mariners,】

リーグ優勝決定シリーズ・決勝第1試合がトロントで行われ、マリナーズが地元ブルージェイズを相手に劇的な勝利を収めた。

注目の一戦で試合を決定づけたのは、今季60本塁打の主砲ローリーだった。

 

試合は序盤、ブルージェイズのエース右腕ケビン・ガウスマン（34）が安定した投球を見せ、5回まで無四球、被安打2、奪三振4と好投。しかし、勝負を決めるのは一瞬だった。

6回2死、打席に立ったローリーはカウント2―2から渾身のスプリットを完璧に捉える。打球は右翼席中段まで一直線。スタジアムは驚きと興奮に包まれ、マリナーズベンチは歓喜に沸いた。

この一撃で試合の流れはマリナーズへ傾き、ブルージェイズの打線は初回のスプリンガー先頭打者アーチ以降わずか2安打に沈黙。ガウスマンも17アウトを奪ったところで降板となったが、マリナーズの集中力と粘りが勝利をもぎ取った形となった。

ローリーの一振りは、ただのホームラン以上の意味を持つ。マリナーズはこの勝利で決勝シリーズ初戦を制し、勢いを手に入れた。チーム全員が互いを称え合い、勝利の余韻に浸る姿は頼もしい限りだ。

次戦は14日（日本時間）もトロントで行われる。