ド派手な豪快ダンクで人気のジャ・モラントが代理人不在で契約交渉へ グリズリーズと延長合意なるか!?

2025.9.28

【©️Memphis Grizzlies】

メンフィス・グリズリーズの絶対的エースのジャ・モラントが新シーズンを前に大きな決断を下した。今夏に代理人マイク・ミラーと袂を分かち、以降は新たな代理人を迎えず、自ら契約交渉に臨む姿勢を示している。

■ 代理人と決別、異例の判断

2019年ドラフト全体2位でグリズリーズに加入したモラントは、デビューから瞬く間に球団の顔へと成長。

新人王、2度のオールスター、2022年のMIP受賞など、リーグ屈指のスターガードとして確固たる地位を築いてきた。
昨季はシーズン途中の出場停止処分もあったが、平均20点以上を4年連続で記録するなど、その爆発力は健在だ。

一方で、代理人を置かずに契約交渉を行うのは極めて珍しい。

近年では、サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーやシクサーズのジョエル・エンビードが同様の手法で巨額契約を勝ち取った前例がある。

モラントもその流れに続けるか注目される。

■ グリズリーズ側の視点

モラントは2022年夏に大型延長契約を結んでおり、現行契約はあと3年残っている。今オフにはさらに2年の延長契約を結ぶ権利を持つが、現時点で球団が「マックス額」を提示するかは不透明だ。
チームは27日、ジャレン・ジャクソンJr.やブランドン・クラークら主力ビッグマンの負傷を発表。フロントとしては、スターの周囲にどう戦力を整えるかが急務となっている。

■ 今季の立ち位置

キャリア7年目を迎えるモラントは、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープやサンティ・アルダマらと先発を組む見込み。負傷者が相次ぐ状況下で、シーズン序盤からチームを背負う役割を担うことになる。

現在のNBAでは「代理人なしでの契約交渉」が新しい潮流として浸透しつつある。スター選手が自らのブランド力と交渉力を武器に、球団との直接交渉に臨むケースは今後も増えると見られる。
モラントがこの道を選んだ背景には、契約の条件だけでなく、自身のキャリアを自ら掌握したいという意志が透けて見える。