大谷翔平選手が劇的52号逆転弾でチーム救う カーショー最終登板に花添え、PS進出へ王手

2025.9.20

【©️Los Angeles Dodgers,】

ドジャースの大谷翔平(31)が19日(日本時間20日)、本拠地ジャイアンツ戦で値千金の52号逆転3ランを放った。

スコア1―2で迎えた5回2死一、三塁、相手先発の元サイ・ヤング賞左腕ロビー・レイの直球を完璧に捉え、左翼ポール際へ叩き込んだ。打球がスタンドに吸い込まれた瞬間、ドジャースタジアムは総立ちとなった。

前の2打席で凡退していた大谷だが、10球連続で投じられた直球にしっかりタイミングを合わせ、最後の1球を仕留めた。直近4試合で3本塁打とバットは火を吹いており、本塁打王争いでもカイル・シュワーバー(フィリーズ)に1本差まで迫る勢いだ。

この一発には、もう一つ特別な意味があった。

前日、今季限りで現役引退を表明したクレイトン・カーショー(37)が、この試合で本拠地最後のレギュラーシーズン登板に臨んでいたからだ。通算222勝を誇る球団の大黒柱は、5回途中で2失点を喫して降板。このままでは敗戦投手となる場面で、大谷がバトンを引き継ぐかのように逆転アーチを描いた。カーショーの黒星を消す一撃となり、ベンチはもちろんスタジアム全体が感動に包まれた。

ドジャースはこの勝利でポストシーズン進出に王手をかけ、地区優勝マジックも「5」に縮めた。

大谷の52号はシーズン153試合目で到達。

昨季の自己最多54本にあと2本と迫り、2年連続本塁打王の可能性も十分に残している。