『鬼滅の刃』新作、公開60日で『千と千尋の神隠し』越え達成で歴代2位330億円突破

2025.9.17

 

【©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】

アニメ『鬼滅の刃』の最新作、劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月18日公開)が、公開わずか60日間で観客動員2304万2671人、興行収入330億5606万6300円を記録した。国内歴代ランキングでは『千と千尋の神隠し』(2001年、316.8億円)を超え、堂々の歴代2位に浮上した。なお、歴代一位は、同じ鬼滅シリーズの過去作品の無限列車編で407億円となる。

 

さらに、日本を含む全世界累計では動員数5500万4375人、興収680億1524万3965円を突破。前作『無限列車編』(2020年、全世界では517億円)の記録を大幅に上回り、アニメ映画の歴史を塗り替えるペースを見せている。

 

▪️数字で見る“無限城編”の猛威

公開初日からの推移を振り返ると、その勢いは歴然だ。

初日:興収16.4億円/動員115万人(歴代No.1スタート)

3日間:55.2億円/384万人(オープニング記録更新)

8日間:興収100億円突破(前作より2日早い達成)

23日間:200億円突破(前作より1日早い)

46日間:300億円突破(前作より13日早い)

60日間:330億円/2304万人

数字が示す通り、“最速”と“最多”を連続更新し続けている。

 

▪️北米で日本アニメ史を更新

9月12日に封切られた北米市場でも、オープニング興収7060万ドル(約102億円)、観客動員600万人超を記録。日本アニメ映画史上No.1のオープニング成績となり、26年ぶりの大記録更新となった。欧州・アジア各国でも軒並み1位スタートを切り、世界規模での快進撃が数字に裏打ちされている。

 

▪️前作超えペース、歴代1位も射程圏内

前作『無限列車編』は公開220日で400.1億円を積み上げ、国内歴代1位となったが、今作は公開46日で300億円を突破。ペースは前作を大きく凌駕しており、400億円超え、さらには国内歴代1位更新も十分に視野に入る。

 

▪️2億2000万部突破の原作から社会現象へ

原作漫画は全世界で累計発行部数2億2000万部を突破。2019年のTVアニメ放送以降、劇場版『無限列車編』で社会現象化し、今回の“無限城編”ではその熱量がさらに増幅。配給のアニプレックスは「観客、そして劇場関係者に深く感謝申し上げます」とコメントしているが、数字が物語るのは“感謝”以上の、圧倒的な現象そのものである。