【©️FIBA 】

ヨーロッパ最高峰のバスケットボールの祭典「FIBAユーロバスケット2025」が、日本時間8月27日から9月15日にかけて熱戦を展開し、ドイツ代表の栄光の優勝で幕を閉じた。決勝ではトルコとの激闘を制し、母国ファンの期待に応える金メダルを獲得。ギリシャが銅メダルを手にし、欧州の強豪たちが火花を散らした大会は、数々のスター誕生とドラマを生み出した。

 

▪️シュルーダーが堂々のMVP

　大会MVPに輝いたのは、ドイツの司令塔デニス・シュルーダー（キングス）。鋭いドライブと冷静なゲームコントロールでチームを頂点に導き、まさに「リーダーの中のリーダー」として存在感を示した。さらに平均7.2本でアシスト王にも輝き、攻守両面で大会を支配した。

 

▪️ドンチッチが圧巻の得点王

　一方で個人スタッツではルカ・ドンチッチ（スロベニア／レイカーズ）が圧巻の存在感を放った。平均34.7得点と驚異的な数字を残し、得点王を獲得。スティールでもトップに立つなど、勝敗を超えて観客の記憶に残るプレーを連発した。

オールスター5にはフランツ・ワグナー（ドイツ／マジック）が選出。表彰式ではケガで出場できなかった兄モリッツのユニフォームを着用して登壇し、会場を沸かせた。兄弟の絆を示す姿は、ドイツの勝利物語に新たな彩りを加えた。

ベストディフェンダー賞には、堅守で貢献したアイザック・ボンガ（ドイツ）。ライジングスター賞にはフィンランドの新星ミカ・ムウリネン。ベストコーチには銀メダルへ導いたトルコの名将エルギン・アタマンが選ばれ、ヨーロッパの未来を担う面々の存在感も光った。

 

▪️オールスター5（大会ベスト5）

デニス・シュルーダー（ドイツ／キングス）

ルカ・ドンチッチ（スロベニア／レイカーズ）

フランツ・ワグナー（ドイツ／マジック）

ヤニス・アデトクンボ（ギリシャ／バックス）

アルペレン・シェングン（トルコ／ロケッツ）

 

▪️スタッツリーダーズ（一部）

得点王：ルカ・ドンチッチ（34.7点）

リバウンド王：ニコラ・ブーチェビッチ（11.6本）

アシスト王：デニス・シュルーダー（7.2本）

FG成功率トップ：ヤニス・アデトクンボ（68.5％）

3P成功率トップ：アエジャン・オスマニ（56.7％）

FT成功率トップ：シルヴァン・フランシスコ（95.2％）