圧巻投球!ドジャース山本由伸投手、9回2死までノーヒット 被弾も敵地総立ちの拍手

2025.9.7

【©️Los Angeles Dodgers,】

米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手(27)が、現地6日(日本時間7日)のオリオールズ戦で大記録に迫る力投を披露した。9回2死まで一人の安打も許さず、あと一歩でノーヒットノーランという場面で痛恨の一発を浴びたが、その堂々たる投球内容に敵地からも大きな拍手が送られた。

 

山本は立ち上がりから気迫十分。初回、相手の有望株ホリデーを直球で打ち取り、以降は多彩な変化球で打者を翻弄。2回以降は安定した投球を続け、オリオールズ打線を寄せつけなかった。雨で試合開始が遅れ、正捕手不在の中で組んだ初バッテリーでも臆することなく、淡々とアウトを積み重ねていった。

味方打線も序盤から援護。3回、大谷翔平のゴロの間に先制点を奪うと、ベッツの適時打で追加点。リードを背に山本は一層ギアを上げ、5回、6回、7回と圧巻の三者凡退ショーを続けた。球数が100を超えても球威は衰えず、8回を終えた時点で無安打無失点。球場全体が「歴史的瞬間」を意識する空気に包まれていた。

迎えた9回。

2死まで漕ぎつけ、あと一人で偉業達成という場面。だが最後はホリデーに一発を浴び、夢は目前で潰えた。山本は苦笑いを浮かべてマウンドを降りたが、112球で被安打1、10奪三振、2四球と圧巻の内容。記録こそ逃したが、チームを連敗脱出に導く価値ある投球だった。

敵地ボルティモアの観客からも大きな拍手とスタンディングオベーションが送られた。ノーヒットノーランはならずとも、メジャー1年目で見せたこの日のピッチングは、多くのファンの記憶に刻まれた。

なお試合結果は、山本投手の好投も虚しく・・・またもや後続が打ち込まれて9回裏に4点を奪われサヨナラ負けを喫している。