NHK朝ドラ「風、薫る」最終回14.5% 期間平均13.8%でフィニッシュ「おむすび」以来の13%台
【©️NHK】
NHK連続テレビ小説『風、薫る』が9月25日に最終回を迎え、最終回の世帯平均視聴率が14.5%、個人視聴率が8.0%だったことが28日、ビデオリサーチの調べで分かった。いずれも関東地区の数字。
見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めた同作は全130話を完走。期間平均は世帯13.8%、個人7.6%となり、2024年後期の『おむすび』以来となる13%台で放送を終えた。
▪️最終回14.5% 初回から0.4ポイント下落
『風、薫る』は3月30日の初回で世帯14.9%、個人8.3%を記録してスタートした。
最終回は世帯14.5%、個人8.0%。初回と比較すると世帯は0.4ポイント、個人は0.3ポイントの下落となった。
期間平均は世帯13.8%、個人7.6%。全130話の中で最高となったのは6月3日の放送回で、世帯16.9%、個人9.4%を記録している。
最終回では、時間の経過を描きながら、りん(見上愛さん)が執筆した看護の実用書が完成。出版を祝うため多江(生田絵梨花さん)が恵風看護婦会を訪れ、田之上屋へ向かうシマケン(佐野晶哉さん)は道中である親子と出会う。
さらに物語のラストでは舞台が現代へ移り、見上愛さんと上坂樹里さんが看護師として医療現場に立つ姿が描かれた。明治から現代へ、2人が築いた看護の精神をつなぐ演出となった。
▪️期間平均13.8%は『つばさ』と並ぶ水準
期間平均13.8%という数字は、朝ドラの歴代期間平均と比較すると低い水準に位置する。
2009年前期の『つばさ』も13.8%で、同作と並んで歴代ワースト3位タイとなる数字だ。
これを下回るのは、2024年後期の『おむすび』の13.1%、2009年後期の『ウェルかめ』の13.5%。一方、近年の朝ドラでは視聴環境そのものが大きく変化しており、リアルタイムの世帯視聴率だけで作品の接触規模全体を判断することは難しくなっている。
なお、ビデオリサーチによる視聴人数データでは、『風、薫る』が9月9日の放送回で視聴人数ランキング上位に入るなど、世帯視聴率とは異なる指標も存在する。
▪️明治の看護を描いた130話
『風、薫る』はNHK連続テレビ小説の第114作。
明治時代を舞台に、大関和さんと鈴木雅さんという実在のトレインドナースをモチーフとして、2人の女性が看護の道を切り開いていく姿を描いた。
見上愛さんが一ノ瀬りん、上坂樹里さんが小川直美を演じ、異なる考え方を持つ2人が看護の現場でぶつかりながら、それぞれの方法で患者と向き合い、やがて強いパートナーシップを築いていく物語だった。
脚本は吉澤智子氏。主題歌にはMrs. GREEN APPLEの「風と町」が起用された。
最終回をめぐっては、現代の医療現場へ物語をつなぐ演出に反響も寄せられ、「明治から続いてきた看護の思いを現代へ受け渡した」と受け止める声も見られた。
▪️『風、薫る』から『ブラッサム』へ 主演同士がバトンを交換
『風、薫る』の放送終了に伴い、9月28日からは石橋静河さん主演の『ブラッサム』がスタートした。
その放送開始に先立ち、9月17日にはNHK大阪放送局でバトンタッチセレモニーが行われ、『風、薫る』の見上愛さん、上坂樹里さんから『ブラッサム』の石橋静河さんへバトンが渡された。
見上さんは『風、薫る』の撮影を振り返り、「喪失感と達成感みたいなものを抱きしめています」とコメント。
上坂さんも、撮影の日々を振り返りながら、2人で「渡す側」としてこの日を迎えられたことへの思いを語った。
一方、石橋さんは、2人から受け取ったバトンについて「お二人が駆け抜けたパワーを受け取って」と話し、『ブラッサム』への意気込みを示した。
朝ドラのバトンは、作品そのものだけではなく、半年間にわたって朝の時間を担ってきた主演俳優から次の主演へと受け継がれる。その意味でも、『風、薫る』から『ブラッサム』への交代は、ひとつの作品の完結と新たな物語の始まりを象徴する節目となった。
▪️『風、薫る』から『ブラッサム』へ
9月25日に130話の物語を終えた『風、薫る』。
視聴率という数字では期間平均13.8%という結果を残し、歴代の朝ドラと比較しても記録に残る位置で半年間の放送を終えた。
一方、作品が描いたのは、明治という時代に看護という仕事の可能性を切り開こうとした2人の女性の物語だった。
その物語を受け継ぐ形で、9月28日から新たに始まったのが『ブラッサム』。朝ドラのバトンは、次の半年間へと渡された。

