エストラダが天心を“踏み台”に KO決着も辞さず…井上拓真選手への挑戦へ照準
4月11日に両国国技館で行われる「WBC世界バンタム級挑戦者決定戦」を前に、元2階級統一王者のフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)が6日、都内で公開練習を行った。対するのはボクシング転向後、着実にキャリアを積み上げてきた那須川天心(27=帝拳)。だが、百戦錬磨のベテランはこの一戦を明確に“通過点”と位置づけている。
ミット打ちやサンドバッグなど計6ラウンドを消化し、重厚なパンチと切れ味鋭い連打を披露したエストラダ。淡々とした口調ながら、その言葉には揺るぎない自信がにじむ。
天心が掲げた「KO宣言」に対しても真っ向から応戦。
「ここは相手のホーム。だからこそ、誰の目にも分かる形で勝たなければならない」。判定ではなく“内容で圧倒する”勝利への強いこだわりを示した。
その視線はすでに次を見据えている。WBCチャンピオンベルトを最速で年内に奪取したい点だ。
「天心も勝ちたいと思っているだろうが、私も絶対に負けられない。この試合に勝ってチャンピオンに挑む」。言葉の端々からは、この試合をキャリア再浮上の“踏み台”とする覚悟がにじみ出る。
フライ級、スーパーフライ級で頂点を極めた実績を誇るエストラダにとって、50戦目となる今回のリングは節目でもある。通算45勝(28KO)4敗という戦歴が示す通り、修羅場の数は天心を大きく上回る。
「KOを狙えるなら狙う」。その一言には、経験値と決定力への絶対的な自負が込められている。
また、5月2日に東京ドームで行われる井上拓真選手と井岡一翔選手の一戦については「60対40で井岡が有利」と予想。経験を重視した見立てを示した。
そして、最終的な目標はさらにその先にある。「メキシコ・ソノラ州の英雄であるフリオ・セサール・チャベスに並びたい」。3階級制覇という大偉業へ。
その偉業のためにも、ここで黒星で躓くわけにはいかない。エストラダにとって那須川天心戦は、世界王座返り咲きへの重要な“通過点”と位置付けた。

