ONE FF 149-“ブラックサムライ”折居大河選手 静かなる衝撃のKOデビュー 無敗対決を制し世界戦線へ名乗り

2026.4.4

【©️ONE Championship 】

華々しい、というよりも「静かに衝撃を残した」と表現した方がふさわしいかもしれない。4月3日(日本時間)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された格闘技イベント『ONE Friday Fights 149』で、“ブラックサムライ”折居大河選手が格闘技キャリア無敗対決をKOで制し、印象的なデビュー戦を飾った。


 

舞台は世界最大級の格闘技団体であるONE Championship。

アジアを中心に急速に存在感を高めるこの舞台で、折居は初登場ながら確かなインパクトを残した。

対戦相手のザール・マウィアもまた、全勝・全フィニッシュの激闘型ファイター。

互いに負けを知らない同士の一戦は、序盤から緊張感のある展開となった。

1ラウンド、マウィアは執拗なタックルでテイクダウンを狙い、グラウンド戦に持ち込もうとする。対する折居は慌てることなくディフェンスし、距離が離れるとジャブやカーフキックを着実に当てていく。派手さはないが、試合の流れを冷静に組み立てていく戦い方だった。終盤には足関節を狙われる場面もあったが、これも落ち着いて対処する。

試合が大きく動いたのは2ラウンドだった。折居選手の右ストレートがクリーンヒットし、流れが一気に傾く。マウィアは組み付いて流れを切ろうとするが、テイクダウンは奪えない。スタミナとダメージの蓄積からか、徐々に動きが落ち始める。

その瞬間を折居選手は見逃さなかった。

ヒザ蹴り、前蹴りとボディを徹底的に攻め、明らかに効いた相手に対してボディショートから右フック。マウィアは崩れるように倒れ、レフェリーが試合を止めた。

派手なラッシュというより、削って、崩して、最後に仕留める。

そんな完成度の高いTKOだった。

折居選手はこれでプロ4戦4勝、しかもすべてフィニッシュ勝利。

KOと一本をバランスよく持つファイターは、世界基準でも評価が高い。

試合後のマイクでは「これからも全力で戦い、トップに向かう」と語り、パフォーマンスボーナスも獲得した。

日本のMMAファイターが海外を主戦場にキャリアを築くケースは増えているが、折居選手もまたその流れの中にいる一人だ。フィリピンを拠点に活動し、海外団体でベルトを獲得し、そしてONEへ―いわば“逆輸入型”のキャリアである。