王者撃破の男、再浮上――ジョンソンが接戦制す「次はロイヴァルか、レジェンド堀口恭司と戦いたい」
【©️UFC】
米ラスベガスで行われたUltimate Fighting Championshipの大会で、フライ級の実力者チャールズ・ジョンソンが再起を印象づけた。
2026年3月14日(日本時間15日)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催された「UFC Fight Night: Emmett vs. Vallejos」。同大会のフライ級マッチでジョンソンはブラジルのブルーノ・シウバと対戦し、2-1のスプリット判定で競り勝った。
1月の敗戦からわずか2か月。短期間でのスクランブル参戦だったが、35歳のベテランは持ち前の粘り強さで白星を手にした。
▪️王者撃破の“プロスペクトキラー”
ジョンソンはキャリア19勝8敗。ムエタイをバックボーンとするストライカーで、長いリーチと手数の多い打撃が持ち味だ。
特筆すべきは、その“食わせ者”ぶりだろう。
現在のフライ級王者ジョシュア・ヴァン、そしてランキング6位のロニー・カヴァナにいずれもKO勝ち。いわば有望株を次々と沈めてきた“プロスペクトキラー”として知られる存在だ。
しかし前戦では、元タイトル挑戦者のアレックス・ペレスに1RKO負け。キャリア初のKO敗戦を喫し、ベテランとしての限界を指摘する声も出始めていた。
その意味で、今回の試合はジョンソンにとって“復権”を懸けた一戦だった。
▪️試合は激しい消耗戦に
試合は序盤からシウバがプレッシャーをかける展開。
ケージ際に追い込まれながらもジョンソンはヒザやカウンターを返し、粘り強く応戦する。
2ラウンドはシウバがタックルと打撃で主導権を握るが、ジョンソンも要所でヒットを重ねて譲らない。
最終ラウンドに入るとジョンソンの手数が増え、ヒジやアッパーで反撃。互いに譲らない接戦のまま試合終了のゴングを迎えた。
ジャッジの採点は割れた。
29-28ジョンソン、29-28シウバ、そして30-27ジョンソン。
結果はスプリット判定でジョンソンの勝利。苦しい内容ながらも、ランキング戦線に踏みとどまった。
▪️「トップ5と戦いたい」ジョンソンの次なる標的
試合後、ジョンソンはマイクを握ると、自信をにじませた。
「今のチャンピオンはヴァンだろ? 俺はあいつをノックアウトしている。カヴァナもKOした。だからトップ5の誰かと戦いたい」
その上で、具体的な名前として挙げたのがフライ級上位の実力者たちだ。
まずはランキング4位のブランドン・ロイヴァル。
両者はかつてLFAで激闘を演じており、再戦が実現すれば注目カードになるのは間違いない。
そしてもう一人、ジョンソンが強く対戦を望んだのが日本格闘技界のスターだ。
「絶対に“レジェンド”と戦いたい。ファッ〇ン/ホリグッチだ」
彼が名前を挙げて威嚇した発言を残したのは、フライ級5位の堀口恭司選手だった。
▪️フライ級は今、最も混沌とした階級
現在のUFCフライ級は、王者ヴァンを中心に新旧の実力者がひしめく混戦状態にある。
日本のホープ平良達郎がタイトル挑戦を控えるなど、勢力図は刻一刻と変化している。
その中でジョンソンは、自らの立場をこう語った。
「この階級は最高だ。誰もが危険な相手だし、だからこそワクワクする」
35歳のベテランはまだ戦いをやめるつもりはない。
むしろ、ここからが“キャリアのハイライト”だと言わんばかりだ。

