羽生結弦さん、震災15年の氷上で再始動 鎮魂と希望を刻む新演目を披露

2026.3.8

【羽生結弦さん公式Instagramより投稿画像】

フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成した羽生結弦さんが

3月7日、宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで開催された

アイスショー「notte stellata」に出演し、

昨年7月以来となる公の場でのパフォーマンスを披露した。

東日本大震災から15年という節目に合わせた公演で、

羽生さんは新演目を含む演技に鎮魂と再生への思いを込めた。


 

ショーには、故・坂本龍一氏が発起人となって設立された東北ユースオーケストラがスペシャルゲストとして参加。生演奏に合わせて羽生さんは新プログラム「Happy End」と「八重の桜」を初披露し、観客の前で新たな表現の世界を切り開いた。

公演では冒頭の「notte stellata」、フィナーレの「希望の歌」を含む計4曲を演じ、氷上で祈りと希望を体現。カーテンコールではオーケストラによる楽曲「Etude」が響き渡り、会場は軽やかな余韻に包まれた。

「notte stellata」はイタリア語で「満天の星」を意味する。

タイトルには、震災当時に被災した羽生自身が避難所へ向かう夜道で見上げた星空から「希望の光」を感じたという記憶が込められている。公演は今回で4年連続の開催となり、初日の会場には約6500人の観客が詰めかけた。

 

震災から15年という時間の重みを背負いながら氷に立った羽生さんは、

「15年という時が経ったからこそ、より一層、輪や絆を感じられるように」と静かに語った。鎮魂の祈りと未来への希望を結びつける舞いは、被災地・東北の記憶を次世代へとつなぐ象徴的な時間となった。