RIZIN52.=柔術黒帯の真価が炸裂 鹿志村仁之介選手、電光石火の一本勝ち 所英男は66秒失神でぼう然

2026.3.7

【©️RIZIN FF】

7日、東京・有明アリーナで開催された総合格闘技イベント「RIZIN.52」。第6試合のバンタム級(61キロ以下)MMA5分3Rで、引退まで残り2試合となったレジェンドの所英男(48=リバーサルジム武蔵小杉所プラス)が、柔術黒帯の新鋭鹿志村仁之介(24=BattleBox)にわずか66秒で失神一本負けを喫した。


 

だが、この試合は単なる早期決着ではない。
ブラジリアン柔術黒帯の“型に入った瞬間の強さ”が、

いかに恐ろしいかを示した象徴的な一本だった。

 

▪️一瞬で訪れた勝負の分岐点

試合開始直後、鹿志村選手は迷いなく所英男選手の足をすくってテイクダウン。
所選手は寝た状態から迎撃する“猪木―アリ状態”のような形で応戦したが、

鹿志村選手は焦らず距離を詰めていく。

その瞬間だった。

鹿志村選手は上から首を抱え込むように体を滑り込ませると、電光石火の動きでアナコンダチョークをセット。柔術家が得意とする首絞めの形が、完璧に完成した。

一度この“型”に入ると、そこから逃れるのは極めて困難だ。
柔術黒帯の技術は、相手の体勢、腕の位置、重心、呼吸までを計算して締め上げる構造的な技術。打撃のように耐える余地はほとんどない。

1R1分6秒。
所英男選手の意識が完全に落ちたのを確認し、レフェリーが試合を止めた。

 

▪️柔術黒帯の「捕まれば終わり」の怖さ

総合格闘技では打撃の派手さが注目されがちだが、

柔術家の恐ろしさは別のところにある。

一度“正しい型”を作らせた瞬間、試合が終わる。

この日、鹿志村扇子が見せたアナコンダチョークはまさにその典型例だった。
テイクダウンからわずか数秒で極めの体勢を作り、

抵抗の余地を与えないまま意識を刈り取った。

倒れた所英男選手は意識を取り戻した後も、しばらく何が起きたのか理解できないような表情でぼう然。
それほどまでに、勝負は一瞬で終わっていた。

 

レジェンドへの敬意、そして世界へ

試合後、鹿志村選手はマイクを握ると、まずレジェンドへの敬意を口にした。

「まずは戦っていただいたスーパーレジェンドの所英男選手、本当にありがとうございました。所英男選手を超えられたこと、とても光栄に思います」

さらに、現在世界との戦いを掲げるRIZINに向けて力強くアピールした。

「対世界ってことで今RIZINは動いていると思うんですけど、僕もその仲間入りをさせてください。誰とでも試合するし、僕が試合したら一本を取るんじゃないかって、みんなワクワクすると思うんで」

柔術黒帯の技術を武器に、一本決着を量産する。
鹿志村選手の言葉には、世界を見据える若きグラップラーの自信がにじんでいた。

そしてこの日の66秒は、柔術黒帯が“型に入った瞬間、試合が終わる”という格闘技の真理を、あらためて証明する時間でもあった。