山中菫選手が王座返り咲きへ再出発 4.7後楽園でIBF世界決定戦、無敗・鵜川菜央選手が初挑戦

2026.2.18

4月7日、東京・後楽園ホールで女子ボクシングの注目カードが実現する。前IBF女子アトム級王者の山中菫選手(真正)が、同級3位の鵜川菜央選手(三迫)とIBF女子世界アトム級王座決定戦(10回戦)で拳を交えることが発表された。王座返り咲きを狙う元王者と、無敗の挑戦者。対照的な立場の2人が空位となったベルトを争う。

 

山中選手にとっては、失冠からの再出発となる大一番だ。

兄は元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也選手。

24年1月に岩川美花を破りIBF王座を獲得すると、同年4月にはドイツ・ポツダムで、WBA・WBC・WBOを統一していた女王ティナ・ルプレヒトとの4団体統一戦に挑戦。しかし判定0―2で敗れ、王座から陥落した。


 

▪️「4団体統一」へ、揺るがぬ目標

それでも24歳は歩みを止めない。

「負けてから、こんなに早くチャンスをいただけるとは思っていなかった。この機会を逃さず、必ず勝って4団体統一へ進みたい」と力強く語る。

対戦相手の鵜川選手については「リーチが長く、きれいなボクシングをする無敗の選手。今まで以上に苦戦する可能性もある」と警戒しながらも、「面白い試合をしたい」と王座奪還への覚悟をにじませた。

 

▪️協会勤務との“二刀流”無敗・鵜川が世界初挑戦

一方の鵜川選手は6戦全勝。

日本バレーボール協会に勤務しながらリングに上がる“二刀流”ボクサーだ。

24年6月にはWBO女子アジア・パシフィック王座を獲得し、

世界戦線へと歩みを進めてきた。

世界初挑戦については「プロである以上、世界は目指す舞台。早いかもしれないが、ここに立てたことを誇りに思う。感謝の気持ちを持って戦いたい」と闘志を燃やす。

実は過去に山中のスパーリングパートナーを務めた経験もあり、「ボコボコにされて、本当に強い印象」と苦笑い。それでも「三迫会長からは“楽しめ”と言われている。高い壁だが、挑戦できることを楽しみにしている」と前向きに語った。

 

▪️セミは鈴木なな子選手が王座奪還戦

なお、同興行のセミファイナルでは、元日本女子ミニマム級王者の鈴木なな子選手(横浜光)と吉川梨優那選手(japanese boxer)がWBOアジア・パシフィック女子ミニマム級王座決定戦(8回戦)でアジアタイトルをかけて対戦する。

 

メインのカードは王座返り咲きか、新星誕生か。

春の後楽園ホールで、女子アトム級戦線の勢力図が大きく動く可能性がある。