クリス・ポール、21年超の栄光に幕 ラプターズ解雇を受け現役引退を表明
【©️Los Angeles Clippers 】
NBAを代表する司令塔が、ついにコートを去る決断を下した。
クリス・ポールが2月14日(現地時間13日)、
自身のSNSを通じて現役引退を発表。
21年以上に及ぶNBAでのキャリアに終止符を打つ事となった。
この日、ポールは直前に所属していたトロント・ラプターズから
ウェイブ(解雇)されたことも明らかに。
今季限りでの引退を示唆していた中での正式表明となった。
今シーズン途中には、当時在籍していたロサンゼルス・クリッパーズから事実上の戦力外通告を受け、チームに帯同しない状況が続いていた。その後2月5日にラプターズへ放出されたものの、再トレードは成立せず、コートに戻ることなくキャリアの終焉を迎える形となった。
▪️「大きな喜びと感謝」SNSでのメッセージ
ポールは投稿の冒頭で、率直な胸中を明かしている。
「以上、終了!21年超という歳月を経て、僕はバスケットボールから身を引く。どんな気持ちでこれを書いているか想像するのは難しいだろうね。正直、僕自身もよく分からないんだ(笑)。でも今は大きな喜びと感謝の気持ちでいっぱいだ」
現在40歳。通算12回のNBAオールスター選出、11回のオールNBAチーム入りという輝かしい実績を誇るリーグ屈指のポイントガードだ。さらに国際舞台では、北京オリンピックとロンドンオリンピックで金メダルを獲得。米国代表の一員としても歴史に名を刻んできた。
唯一手にできなかったのはNBAチャンピオンリング。クリッパーズとの決別後は優勝を狙えるチームへの移籍が注目されていたが、最終的にポールは新天地を求めるのではなく、静かにユニフォームを脱ぐ道を選んだ。
▪️家族との時間を優先
米スポーツ専門局のESPNによると、ポールは近年、子どもたちの行事に参加できなかったことを後悔していたという。メッセージの中でも、家族への思いを強くにじませた。
「この最後のシーズンは家族なしではやり遂げられなかった。6年間離れて過ごした時間は、僕たち全員にとって大きな犠牲だった。終止符を打つ時が来たと分かっていた」
さらに「これからは妻や子どもにとって最高のチームメートになる」と宣言。バスケットボール人生に区切りをつけ、新たなステージへ歩み出す覚悟を示した。
フロアを支配した名司令塔のラストパスは、家族へと向けられた。NBAの一時代を築いた名ポイントガードの物語が、静かに幕を閉じた。

