河村勇輝選手ブルズで“ポイントガード起用”の現実味Gリーグ離脱、シカゴ移動が示すチームの思惑
【©️Chicago Bulls】
シカゴ・ブルズに所属する河村勇輝を巡り、静かだが無視できない動きがあった。
Gリーグでの復帰途上にあった日本人ポイントガードが、傘下チームのウィンディシティ・ブルズに同行せず、本隊の待つシカゴへと戻ったのだ。
表向きはコンディション調整の一環とも取れる判断だが、ブルズを取り巻く状況を整理すると、そこにはNBAの舞台で河村選手が再びベンチ入りする可能性が、現実的な選択肢として浮かび上がってくる。
▪️復帰途上のアクシデント、そして「想定外」の展開
河村選手は右下肢の血栓という重いアクシデントから約3か月の治療を経て、1月にGリーグで実戦復帰を果たした。しかし復帰3戦目を前に腹斜筋を痛め、無念の欠場。本人は「大きな問題ではない」と前向きな姿勢を見せていたが、チーム判断は想定外の方向へと進んだ。
次戦の遠征に同行せず、シカゴへ戻る。
この決定は、単なるケア目的以上の意味を持つ可能性がある。
▪️連戦地獄のブルズに問われる“司令塔の層”
ブルズは雪の影響で日程が変更され、1月末からわずか5日間で4試合を消化する過密スケジュールに突入する。
この状況下で重要になるのが、ポイントガードのローテーション管理だ。
主力に負担が集中すれば、試合終盤の質は一気に落ちる。
だからこそ、試合をコントロールできる「第3、第4の司令塔」の存在が、短期間でも必要になる。
河村選手が評価されてきたのは、まさにその部分だ。
サイズや身体能力ではNBA基準に届かずとも、ゲームメーク、テンポコントロール、ターンオーバーを抑える判断力という“PGの本質”において、首脳陣から一定の信頼を得ている。
現時点で、ブルズが河村選手のベンチ入りを正式発表したわけではない。
だが、29日(日本時間30日)のマイアミ・ヒート戦をはじめ、ホームでの連戦が続く日程を考えれば、「緊急時のオプション」として河村選手を帯同させる判断は十分に合理的だ。
出場時間は限定的でも、・第2クォーター終盤、ファウルトラブル時、試合が大きく動いた後の“落ち着かせ役”といった局面で、河村がコートに立つ可能性は否定できない。
▪️NBAで再び証明する瞬間は来るのか
Gリーグでの再調整が続くと思われていた矢先のシカゴ移動。
それは、河村勇輝選手が再びNBAの舞台に足を踏み入れる前触れなのか、それとも慎重なコンディション管理の一環なのか。
ブルズが「河村というポイントガードの存在」を、単なる育成枠以上のものとして扱い始めているという事実は間違いないだろう。

