全豪オープン二回戦の大坂なおみ選手 誠実な謝罪で示したスポーツマンシップ 凍り付く一幕も冷静に収束

2026.1.23

【©️ESPN】

全豪オープン女子シングルス2回戦で勝利を収めた大坂なおみ選手が、試合後のやり取りをめぐり注目を集めた。試合中の一瞬の行動が話題となったものの、大坂選手は自らの振る舞いを省みて謝罪し、トップ選手としての誠実な姿勢を示した。


 

大会の第16シードの大坂選手は22日、ソラナ・シルステア(ルーマニア)を下して3回戦に進出。

しかし、試合終盤のサーブ間に発した声や、試合後の握手の場面で両者の間に緊張感が生まれたことで、一部で議論を呼んだ。

この場面について大坂選手は、コート上のインタビューでやや素っ気ない対応を見せたものの、後に自身の態度を振り返り「無礼だった」と率直に謝罪。

感情が高ぶる大舞台においても、自らの行動を認め、反省の言葉を口にした。

女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ氏は、「感情が高まるのは自然なこと」と理解を示しつつ、サーブ間の振る舞いについてはテニスのエチケットに触れた一般論として言及。

「意図的なものではなく、気づかずに起きたことだろう」と語り、大坂の人格や姿勢を問題視するものではないとした。

また、2000年全豪オープン女王のリンゼイ・ダベンポート氏も、「大坂が同じ行為を繰り返すことはないだろう」と断言。

「長年ツアーを戦ってきた経験豊富な選手で、悪意がないことは誰もが知っている」と、大坂選手への信頼を口にした。

当事者であるシルステアも、試合後の会見で騒動を大きく扱うことは避け、「何も劇的なことではない」と冷静にコメント。

「長くツアーで戦ってきた選手同士の間で起きた、ほんの一瞬の出来事」とし、問題を引きずる様子は見せなかった。

一連の出来事は、勝敗を分ける緊張感の中で起きた小さなすれ違いだったが、その後の大坂選手の対応は、多くの関係者から成熟した姿勢として受け止められている。世界のトップで戦い続ける中でも、対戦相手への敬意と自己修正を忘れない姿は、改めてスポーツマンシップの大切さを印象づけた。