Ado、沈黙の過去を初めて物語に 自伝的小説『ビバリウム Adoと私』発売へ“クローゼットの少女”が世界を震わせるまで
社会現象を巻き起こした『うっせぇわ』の衝撃から6年。
時代を象徴する歌い手・Adoが、ついに自らの人生を“物語”として世に放つ。
自伝的小説『ビバリウム Adoと私』が、2026年2月26日に発売されることが発表された。
本作は、Ado本人の証言をもとに、『M 愛すべき人がいて』などで知られる作家・小松成美が3年にわたる取材を重ねて書き下ろした、渾身の長編小説だ。
これまでメディアでは断片的にしか語られてこなかった、Adoという存在の“内側”。
そのすべてが、いま初めて一冊の物語として明かされる。
■ クローゼットの中から始まった“世界征服”の物語
タイトルの「ビバリウム」とは、生き物が生きるための小さな箱庭を意味する言葉だ。
Adoがデビュー前、クローゼットの中でマイクに向かい歌を録っていたというエピソードはファンの間では有名だが、その密閉された“箱庭”の中で、彼女が何を考え、何を恐れ、何を夢見ていたのかは、これまで語られてこなかった。
本書では、
幼少期の孤独、不登校となった学生時代、ボカロとの出会い、歌い手として生きることを選んだ決意、そして「Ado」という名前を背負い世界に踏み出すまでの葛藤と覚悟が、赤裸々に描かれていく。
さらに、所属事務所クラウドナイン代表・千木良卓也氏との出会いから、ワールドツアーで世界を席巻する現在に至るまでの軌跡も余すことなく収録。
一人の少女が、いかにして“世界に選ばれる声”へと変貌していったのかが、濃密なドラマとして綴られている。
■ 小説とリンクする新曲『ビバリウム』も同時解禁
物語の世界観を象徴する同名の新曲『ビバリウム』が、2月18日に配信リリースされることも決定。
小説と音楽が交錯するクロスメディア展開は、Adoという表現者の“現在地”を示す重要な試みとなりそうだ。
■ Ado「やっと、この話ができる」
Adoは本作について、次のように語っている。
「『うっせぇわ』でデビューする前の私、ボカロと出会った瞬間、歌い手になろうと決めた理由、そして“どうして私は私が嫌いなのか”。
Adoとしては語ってこなかったことを、この『ビバリウム』にはすべて詰めました。
クローゼットという箱庭で私が見ていた世界を、皆さんにも覗いてほしいです」
ヒットの裏側にあった孤独と自己否定、そして歌だけが唯一の居場所だった日々。
その沈黙の時間が、いま物語として解き放たれる。
■ 作家・小松成美が描いた“魂の軌跡”
執筆を手がけた小松成美は、Adoの人生をこう表現する。
「クローゼットの中にいた少女が、世界が求めてやまない存在へと駆け上がっていく――その過程は、圧倒的な才能と同時に、深い孤独と葛藤の物語でした。
ページをめくるたび、読者の胸にはAdoさんの歌声と魂の叫びが響くはずです」
単なる成功譚ではない。
“痛みを抱えたまま、それでも歌い続けた一人の人間の物語”として、『ビバリウム Adoと私』は誕生した。

