小野光希選手 崖っぷちからつかんだ五輪銅「4位だと思った」胸に去来した本音

2026.2.13

ミラノ・コルティナ五輪=スノーボード女子ハーフパイプ決勝
12日(日本時間13日) リビーニョ・スノーパーク

【©️IOC】

予選11位。

決勝進出者12人中、ほぼ最後尾からのスタートだった。
それでも小野光希選手(21=Burton)は冷静に一本目を滑った。

自らを追い込むようにして滑り出した決勝1本目で、85・00点をマーク。

これが最後まで生き、五輪初メダルとなる銅メダルを引き寄せた。


 

2大会連続の五輪出場となった小野選手は、下位通過という立場を逆手に取った。

「今日はもう、やるしかない」。迷いを断ち切るように決めた1本目が、この日の全てだった。2本目、3本目はさらに難度を上げた構成で勝負に出たが転倒。

それでも最初の高得点が効き、3位の座を死守した。

ただ、メダル確定の瞬間まで、確信はなかった。
最終盤、清水さら選手(16)がラストの3本目を好滑走を見せると、小野選手の胸中には不安がよぎった。

「正直、4位になると思った。自分の滑りを信じたい気持ちと、不安が入り混じっていた」。結果が出た瞬間、両手で顔を覆い、驚きと喜びを同時に表現した。

前回の北京五輪は9位。表彰台に届かなかった悔しさを、4年間抱え続けてきた。

「あの時の気持ちを、ちゃんとバネにしてここまで来られた。諦めずにやってきてよかった」。そう語る表情は、晴れやかだった。

頂点はまだ先にある。

本人は「攻めた2、3本目を決められていたらどうなっていたか、見てみたかった」と振り返り、「まだ伸びしろがある」と前を向く。

銅メダルは通過点に過ぎない。

 

なお、金メダルは90・25点を記録したチェ・ガオン(17=韓国)。

3連覇を狙ったクロエ・キム(25=米国)は88・00点で銀だった。
日本勢では清水が84・00点で4位、工藤璃星(16)は5位。

前回大会銅メダルの冨田せな(26)は9位だった。