【©️Netflix】

日本発の時代劇が、ここまで明確に“世界基準”で評価される日は、そう多くなかった。

岡田准一さんが主演のみならず、プロデューサー、アクションプランナーという

三役を担ったNetflixシリーズ「イクサガミ」が、その壁を正面から突破した。

 

シーズン1は配信開始直後から世界的なヒットを記録。

Netflix週間グローバルTOP10（非英語シリーズ）で1位に輝き、

88の国と地域でTOP10入りを果たした。

国内でも4週連続で週間1位を維持し、視聴者の熱量は回を追うごとに増幅。

ファンの期待に応える形で、シーズン2の制作決定が正式に発表された。

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評価は数字だけにとどまらない。

北米の映画批評家賞、Critics Choice Awardsの「Best Foreign Language Series」部門に、日本作品として初ノミネート。

“アクションが凄い時代劇”という枠を超え、

物語性、演出、身体表現の完成度が、国境を越えて正当に評価された結果だ。

命を賭したバトルロワイヤル「蠱毒」という強烈な設定の中で、

「イクサガミ」が描いたのは、単なる勝ち残りではない。

暴力と覚悟、信念と喪失、その先に残る“人の業”を、

徹底した身体性と映像美で描き切った点に、この作品の本質がある。

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岡田准一さんは、シーズン2決定に際し「僕も覚悟を決めました」と語った。

その言葉は、続編への意欲というより、再びあの過酷な世界へ身を投じる決断そのものだろう。「よりエネルギッシュな活劇を目指す」というコメントの裏には、シーズン1を“越えなければならない”という自覚が滲む。

藤井道人監督もまた、「シーズン1を超えるスケールになることは間違いない」と断言する。国内向けの成功で満足することなく、世界基準で更新し続ける。

その覚悟が、この続編には課されている。

シーズン1はアクション時代劇の現在地と価値という問いを投げかけたまま終わった。

だからこそ、シーズン2は“答え”を示す責任を負う。

果たして「イクサガミ」は、時代劇の未来をどこまで切り拓けるのか。