ムーキー・ベッツ、WBC出場を断念 揺るがぬ決断-家族を優先「父としての覚悟」
2025.12.18
【©️Los Angeles Dodgers】
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が、2026年3月に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を見送る意向を明らかにした。前回大会では米国代表の「1番・右翼」として準優勝に貢献しただけに、その去就は注目を集めていたが、今回の決断は“家族”を最優先に考えた末のものだった。
ベッツは17日(日本時間18日)、米配信サービス「KICK」の生配信に出演。
WBCへの参加について問われると、「出るつもりではあった。でも、できなくなった」と率直に心境を語った。
その理由として挙げたのが、妻の第3子出産という人生の大きな節目だ。
出産予定日はWBCの開催期間と重なる見込みで、ベッツは「その時に立ち会えなかったら、彼女に『離婚する』と言われたよ」と冗談交じりに明かしつつも、「パパが最優先。それが全てだ」と言葉を締めくくった。
その表情からは、迷いを断ち切った確固たる覚悟がにじんでいた。
トップアスリートにとって、母国を代表して戦う国際大会は特別な舞台だ。
しかし同時に、家族の存在がキャリアを支えていることもまた事実。
ベッツはその両立の難しさを理解した上で、「今、何を選ぶべきか」を自らに問い、父としての役割を優先する道を選んだ。
前回大会で世界の注目を浴びたベッツの不在は、米国代表にとって決して小さくない戦力ダウンとなる。すでに内野ではボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)やブライス・トゥラング(ブルワーズ)ら主力級の出場が発表されているが、ベッツほどの経験値と存在感を埋めるのは容易ではない。

