山本由伸投手がWBC出場へ ドジャースが意向尊重し2大会連続参加を容認 一方の佐々木朗希投手は故障歴を考慮し不参加に
【©️Los Angeles Dodgers 】
ドジャースの山本由伸投手(27)が、来春開催される
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を
正式に決断したことが11日、米球界関係者の話で分かった。
チームは本人の強い希望を尊重し、2大会連続の参戦を認める方針。
一方、同じく出場が注目されていた佐々木朗希投手(24)は、
右肩の故障歴を考慮した球団の判断により、不参加が決定した。
■ 大谷選手に続き、ドジャースの“二枚看板”の去就が確定
大谷翔平選手はすでにWBC出場を明言しており、ドジャースの日本人投手陣では山本投手と佐々木投手の動向が焦点となっていた。
ワールドシリーズ第7戦で「中0日」登板を敢行し、連覇の立役者となった山本投手は、
コンディション面の問題がないことから球団も参加を容認。
ロバーツ監督はウインターミーティング期間中、「慎重に判断する必要はある」としながらも、最終的には本人の意思を後押しした。
侍ジャパンの井端弘和監督は、メジャー組の合流について「米国からの参加は考えていない」と説明しており、山本投手と大谷選手は日本で代表に合流する見通し。
球団を連覇に導いた2人が、日本代表として再び世界一を狙う。
■ 佐々木投手は故障歴を理由に球団ストップ 右肩痛で今季60日IL入り
一方の佐々木投手は、開幕前の出場を希望していたものの、ドジャース編成本部長のフリードマン氏が9日に井端監督と直接会談した際に、出場見送りを正式に要請したとみられる。
今季の佐々木投手は、右肩のインピンジメント症候群で60日間の負傷者リスト入り。
約4カ月の離脱を経てシーズン後半に復帰し、ポストシーズンでは中継ぎとして存在感を示した。
だが、日本時代から右肩に不安を抱えてきた経緯もあり、
球団は「春先からの急激な調整はリスクが高い」と判断したという。
球団関係者は「故障歴のある選手に関しては、球団にWBC参加を止める権利がある」と説明。
来季は先発復帰が既定路線で、スプリングトレーニングから
フォームづくりを進めたい球団の意向が強く働いた。
ロバーツ監督も日本のテレビ番組で「もし佐々木がWBCで投げるなら驚きだ」と語っており、球団内の慎重姿勢は一貫していた。
■ 連覇を狙う侍ジャパン、投手陣の軸は山本選手と大谷選手に
結果として、日本代表は大谷と山本の“二大エース”を中心に
世界一連覇を目指すことになる。
山本投手は「中0日」で投げ抜いたシーズンを終えたばかりだが、
本人は強い意欲を持ち、球団もその意思を尊重した形だ。

