ドジャース佐々木朗希投手、先発復帰を明言 “救援起用”は計画的ステップだった
2025.12.9
【©️Los Angeles Dodgers,】
ドジャースが大きな方針をはっきりと示した。
球団のブランドン・ゴームズGMは8日(日本時間9日)、MLB専門局「MLBネットワーク」に出演し、佐々木朗希投手を来季ローテーションに確実に組み込む考えを明言した。
司会者から“2026年の先発候補に入るのか”と尋ねられると、
迷いなく「もちろんだ」と断言。
終盤に救援として躍動した右腕を、あくまで本来の役割に戻す方針を示した形だ。
現在フロリダ州オーランドで行われているウィンターミーティング。
移籍市場が本格化するこの場での発言は、球団の方向性を示す重要なシグナルとなる。ゴームズGMは、続けざまの質問にも「ノー、ノーだ」と笑みを見せ、先発起用に“一切のためらいがない”ことを強調した。
佐々木は右肩のインピンジメント症候群により長期離脱を余儀なくされ、今季はわずか8先発にとどまった。しかし、9月のリリーフ復帰から流れが一変。ポストシーズンでは10回2/3で1失点、防御率0.84、被打率.167と圧巻の内容で、ドジャースの球団史上初の連覇に大きな力を添えた。
ゴームズGMは、その救援登板について“苦肉の策”ではなかったとも捉えられる言い回しで評価する。
「ロウキは勝利のために何でもやる競争者だ。救援は彼にとって最もチームに貢献できる位置だった。そして彼はそれを受け入れ、圧倒した」
チーム文化への適応力、役割を選ばない姿勢を称賛した上で、さらにこう続けた。
「あれは跳躍台になる。彼は支配的な先発投手に戻る準備ができている」
救援で見せた“短いイニングでの爆発力”を、来季の先発復帰への布石と捉えているのだ。調整プランも含め、球団が佐々木投手の長期的成長曲線を見据えていたことがうかがえる。

