サッカーW杯2026“水分補給3分間”を全試合で義務化 FIFAが異例の決断

2025.12.9

選手保護を最優先に掲げる新ルール、日本は強豪オランダらと同組

【©️DAZN】

FIFA(国際サッカー連盟)は9日、2026年北中米ワールドカップにおいて、前後半それぞれで3分間の水分補給タイムを全試合で必ず設けるという新ルールを導入すると発表した。大会の規模拡大や試合数の増加に伴い、選手の安全を最重視する姿勢が一段と鮮明になった。


 

発表を行ったチーフトーナメントオフィサーのマノロ・ズビリア氏は、世界放送会議で「開催地や気温に左右されず、全ての試合で休憩を設ける」と説明。前半22分と後半22分に主審が試合を一時中断し、全選手が給水できる環境を整えるという。

背景には、昨夏のFIFAクラブワールドカップ2025(米国開催)で得たデータがある。過密日程と急激な気温差が選手に与える負荷が問題視され、FIFAは「体調管理の徹底なしに競技レベルの維持は不可能」という結論に至ったとされる。

一方で、この措置によりゲームの流れが分断されることへの懸念もある。世界最高峰の大会で“強制的なブレイク”を設けるのは異例で、選手保護をどこまで優先するか、国際的な議論を呼ぶ可能性もある。

■日本は強豪ぞろいのグループFへ

抽選会でグループFに入った日本代表(FIFAランク18位)は、欧州の強豪オランダ(7位)、アフリカの難敵チュニジア(40位)、さらに欧州プレーオフBの勝者と対戦することが決まった。

48チームがA~Lまで12グループに振り分けられる今大会。森保ジャパンにとってはタフな戦いが続くことが予想され、特にオランダ戦は勝ち点争いの行方を左右する大一番となる。