日本ボクシング界に新たな勲章 中谷潤人選手、歴史あるリング誌バンタム級王座ベルトを電撃授与

2025.12.3

米専門誌102年の歴史で日本人4人目、サプライズに本人も一瞬言葉失う

ボクシングの前WBC&IBF世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)が、米老舗専門誌「ザ・リング」から世界バンタム級王座ベルトを授与された。競技界で高い権威を持つ同誌のタイトルを手にした日本人は102年の歴史でわずか4人。日本ボクシング界にとって、また一つ重い勲章が刻まれた。


 

ベルトを手渡したのは同誌編集長のダグラス・フィッシャー氏。

ジムでのトレーニング中に突然の授与が行われたため、中谷選手は一瞬驚いた表情を見せたが、状況を理解すると笑みを浮かべ、周囲からは温かい拍手が起きた。

授与の模様は「ザ・リング」公式Xを通じて公開され、世界に名を轟かせることとなった。名実ともに“世界のNakatani”として今後のキャリアがより厳しく注目される立場となったことも示している。

中谷選手は今年9月にWBCとIBFの2冠を返上し、階級をスーパーバンタム級へ移行。12月27日にはサウジアラビア・リヤドでWBC同級9位セバスチャン・ヘルナンデス(メキシコ)との初戦に臨む。
スーパーバンタム級の頂点には、4団体統一王者・井上尚弥選手(大橋)が君臨する。来年5月に想定される“頂上決戦”を見据え、中谷選手が新階級でどれだけ存在感を示すかが、大きな焦点となる。