格闘技イベント「ONE Championship」の日本大会「ONE 173」（16日、東京・有明アリーナ）の記者会見が12日、都内で行われ、メインイベント「フェザー級キックボクシング世界王座統一戦」に臨む暫定王者・野杁正明選手（Team Vasileus）と、正規王者・スーパーボン（タイ／Superbon Training Camp）が意気込みを語った。

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昨年ONE参戦後、シッティチャイ、リウ・メンヤンに連敗を喫した野杁選手は、

今年1月にシャーキル・タクレティ戦でONE初勝利。

続く3月の日本大会では、タワンチャイ・PK・センチャイを3回KOで破り、

暫定王座を獲得した。
２連敗のどん底からの再起を果たした野杁選手は、

「前回の試合を超えるという意味では、タワンチャイ戦以上の衝撃を与えなければならない。それ以上のKOを必ず見せる」と、正規王座奪取への決意を示した。

これに対し、王者スーパーボンは

「そんなに簡単にはいかないでしょう。私はこのベルトをタイに持ち帰り、防衛してみせます」と落ち着いた表情で返した。
初の日本開催でのタイトル戦については、「日本のファンや格闘技をリスペクトしていますが、日曜日は自分が勝ちます」と冷静に意気込みを述べた。

野杁選手は会見後の公開練習でも

「タワンチャイ戦以上のKOを必ず見せると約束した。ぜひ楽しみにしていてほしい」

と再び同じ言葉を使って強調。
対するスーパーボンも

「相手の勢いは理解しているが、私の経験と技術が勝る」と譲らず、

両者の火花はすでにリング外でも散っており、

メインイベントにふさわしく両者の勝気な発言が、

試合本番までの積み上げてきた練習と、

互いの揺るぎない自信を物語っていた。

【文；高須基一朗】