早田ひな選手、念願のチャンピオンズ初制覇!苦難を乗り越え努力でつかんだ頂点

2025.11.10

【©️世界卓球連盟】

卓球のWTTチャンピオンズ・フランクフルト大会最終日(9日、ドイツ)で、女子シングルス決勝が行われ、世界ランク13位の早田ひな(日本生命)がついに悲願の初優勝を果たした。


決勝では、17歳の新星・張本美和選手(木下グループ、世界7位)との日本勢対決をゲームカウント4―3(11―4、11―8、4―11、6―11、11―6、9―11、11―9)で制し、フルゲームに及ぶ死闘を制した。

準決勝では同学年の盟友・伊藤美誠選手(スターツ、世界9位)を4―1で撃破。

長年、同世代で切磋琢磨してきたライバルとの激闘を経て、

早田ひな選手は自らの成長と成熟を証明した。

チャンピオンズはWTT(世界卓球連盟)が主催する世界ツアーで、グランドスマッシュ、ファイナルズに次ぐ最高位カテゴリーのひとつ。

日本女子としては2023年10月のモンペリエ大会を制した大藤沙月(ミキハウス)以来の快挙となった。

数々の惜敗を経験しながらも、技術とメンタルの両面で研ぎ澄まされてきた早田ひな選手。重圧のかかる舞台でも一球一球に集中し、最後まで攻める姿勢を崩さなかった。

五輪銅メダル獲得後も「まだ強くなれる」と日々の努力を惜しまなかった結果が、

ついに形となって表れたと言える。

勝負を決めた瞬間、早田ひな選手の瞳には涙がにじんだ。
「ここまで支えてくれた方々に感謝したい。ようやく胸を張って報告できる」

と語るその表情には、積み上げた努力と覚悟の重みがにじんでいた。