【U-17W杯】日本代表は最終戦で欧州王者ポルトガルと激突へ!2戦12発の圧倒的破壊力 専門家「育成と戦術の体系化が鍵」

【©️FIFA】
現地6日にサッカーのU-17ワールドカップ(カタール)で、
B組の欧州王者ポルトガルがアフリカ王者モロッコを6―0で下し、2連勝で
決勝トーナメント進出を決めた。
初戦でもオセアニア勢を6―1で破っており、
2試合で計12得点と圧倒的な攻撃力を見せつけている。
ポルトガル代表は前半から主導権を握り、20分の先制点を皮切りに22分、29分と畳みかけ、前半終了間際にもPKで加点。後半も高いインテンシティを維持し、終盤まで組織的な攻撃を展開した。個々の技術に加え、連動性の高い守備と攻撃の切り替えが光った。
グループステージ最終戦で日本はこの強豪と対戦する。
グループ突破を懸けた大一番となる。
▪️育成年代から浸透する「戦術の一貫性」
育成年代の戦い方に詳しい関係者は、欧州王者の完成度について次のように分析する。
「彼らは技術面の優位だけでなく、13歳前後から明確なプレーモデルを共有している。代表とクラブが同じ戦術原則を持ち、判断の速さや状況理解が体系的に育てられている点が大きい」
別の指導者も「守備から攻撃への切り替えが極めてスムーズ。
奪ってから縦へ速く、個人技に頼らずグループで崩す力がある」と評価する。
▪️変わりゆく世界のサッカー勢力図
サッカーの世界的な勢力図は、ここ数年で大きく変化している。従来、欧州と南米が二大勢力を形成してきたが、アジアやアフリカの台頭が目立つ。
アジアでは技術と戦術を融合させた育成プログラムが進み、欧州クラブの下部組織で経験を積む選手が増加。アフリカでも欧州育ちの若手を中心に組織戦術の理解が向上しており、世界大会で安定した成績を残し始めている。
一方、欧州では育成年代の指導が体系化され、各国が分析技術やデータを活用した「戦術教育」に力を入れている。あるアナリストは「いまや“欧州と南米の二極構造”は終わり、サッカーは多極化の時代に入っている」と語る。
日本にとって、今回の一戦は単なる勝敗以上の意味を持つ。
世界トップの育成システムと戦術理解を誇る欧州王者にどこまで迫れるか!?
グループステージ最終戦、日本代表と欧州王者との直接対決は11月9日(土)現地時間17時(日本時間23時)にキックオフ予定。
アジアの新鋭とヨーロッパの王者が激突する一戦は、今大会の勢力図を占う試金石となる。
