マライア・キャリー、伝説更新!7年ぶり来日ツアー初日で圧巻のハイトーン連発

【©️Universal Music】
デビュー35周年、名盤『MIMI』20周年を祝うアニバーサリー・イヤーの幕開け
世界的ディーヴァ、マライア・キャリーが7年ぶりに日本のステージへ帰ってきた。
10月28日、神戸・GLION ARENA KOBEで行われた来日ツアー初日は、
記念イヤーにふさわしい祝祭と感動に包まれた夜となった。
■ 伝説のハイトーン健在。世界中のファンが駆けつけた一夜
デビュー35周年を迎える今年、マライアは『デイドリーム』発売30周年、『MIMI』発売20周年と、節目が重なるアニバーサリー・イヤーを迎えている。
その幕開けとなる神戸公演には、日本はもちろん、アジア各国からもファンが集結。約1万人が見守る中、会場は開演前から熱気に包まれた。
ステージを彩ったのは、音楽監督ダニエル・ムーア率いる精鋭バンド、コーラス隊、そして8名の男性ダンサー。
煌びやかな照明とともにオープニング曲「タイプ・デンジャラス」が流れると、マライアは静かに登場。クールな幕開けから一転、「エモーションズ」のイントロが響くと、伝説のハイトーンが炸裂し、客席は総立ちとなった。
■ 新旧ヒットをつなぐ“マライア流ベストセレクション”
この夜のセットリストは、“過去と現在を祝う”というテーマを体現した構成。
「オールウェイズ・ビー・マイ・ベイビー」「ファンタジー」など往年の名曲に加え、最新アルバム『ヒア・フォー・イット・オール』からの新曲「イン・ユア・フィーリングス」「シュガー・スウィート」も披露。
キャリアを象徴するヒット曲と、進化を感じさせる新曲が見事に交錯した。
特に「イン・ユア・フィーリングス」では、彼女の成熟したボーカルが冴えわたり、会場を包み込むような深みある歌声を響かせた。
「ドント・フォゲット・アバウト・アス」や「ウィ・ビロング・トゥゲザー」など、『MIMI』収録の名曲群では、その圧倒的な声量と表現力に、観客の多くが涙を拭う姿も見られた。
■ 円熟のヴォーカル、そして“奇跡の声”の進化
年齢を重ねてもなお衰えを知らないマライアの声。
高音域を自在に操る7オクターブのレンジは健在で、むしろ円熟味を増した中低音とのバランスが際立っていた。
その緻密なボーカル・コントロールの裏には、長年にわたるボイストレーニングと自己管理があるのだろう。
7年ぶりのステージで見せたのは、単なる“復活”ではなく、“進化”を遂げたマライア・キャリーの現在形だった。
■ ラストは“あの曲”。冬の魔法が神戸に降る
アンコールのラストを飾ったのは、日本でもおなじみの「恋人たちのクリスマス」。
イントロと同時に会場には雪の演出が舞い、観客の歓声が弾ける。
一足早いホリデーシーズンを告げるように、マライアは笑顔で「メリー・クリスマス、ジャパン!」と呼びかけた。
■ マライア・キャリー来日公演情報
2025年10月28日(火)兵庫・GLION ARENA KOBE ※終了
2025年11月1日(土)神奈川・Kアリーナ横浜
2025年11月2日(日)神奈川・Kアリーナ横浜
