日テレ“柔軟な多様性”の姿勢示す「DOWNTOWN+」への協力を正式発表「ガキ使」コンテンツ提供で新たな形の笑い発信へ

2025.10.27

日本テレビは27日、東京・汐留の同局で開かれた定例社長会見で、お笑いコンビ・ダウンタウンによる新たなインターネット配信サービス「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」に協力することを正式に発表した。

人気番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日曜後11・25)の

コンテンツ提供などを通じ、テレビとネットの垣根を超えた“多様な笑いの共創”を目指す。

 

岡部智洋執行役員は「吉本興業さんから協力のご要望をいただき『ガキの使い』のコンテンツの提供などを行う」と説明。

さらに、コンプライアンス上の懸念について問われると、「過去作についてはHuluでも配信を行ってきました。大切なのは視聴者の皆さまのニーズに応えること。多様な選択肢を提供する形で協力しています」と語り、変化する時代に応じた柔軟な判断であることを強調した。

同局は、エンターテインメントの多様化が進む中で、放送局としての枠を超え、より開かれた姿勢でコンテンツの可能性を追求する姿勢を示した形だ。
福田博之社長も「さまざまな動画サービスが存在する時代に、私たちがつくったコンテンツが多方面に広がっていくことをメリットととらえています」と述べ、共存共栄のビジョンを打ち出した。

一方、松本人志さんの地上波復帰については「現段階で具体的に決まっていることはありません」としたが、番組文化を育んできた“ダウンタウンと日テレ”の関係が、時代に即した形で再び動き出すことに期待が高まる。

日本テレビは、かねてより「放送局としての枠を越え、社会の多様な声に寄り添うメディア」を掲げており、今回の判断はその理念を体現した一例といえる。テレビと配信、過去と未来――その橋渡しとなる新たな挑戦が、再び日本の笑いの文化に光を投げかける。