日本フェザー級７位の亀田京之介（２７＝ＭＲ）が、元世界３階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ（３６＝フィリピン）を相手に堂々たる０－３の判定勝ち。格上の元世界王者を相手に一歩も引かず、冷静な試合運びと鋭いカウンターで世界にインパクトを残した。

 

試合前の下馬評では、圧倒的にカシメロ有利。

かつて井上尚弥との対戦候補にも名を挙げられた強豪を前に、挑戦者・亀田京之介選手は臆すことなく徹底した戦略を遂行した。

初回から相手の出方を冷静に見極め、カウンターで主導権を奪取。

２、３回とカシメロが前進を試みるたび、亀田京之介選手の鋭い左が的確にヒットし、次第に“悪童”の勢いを削いでいった。

中盤の６回には、カシメロの突進に合わせて左をカウンター気味にクリーンヒット。

元王者の体勢を大きく崩す場面も見せ、完全に流れを支配した。

終盤７、８回も落ち着いたステップと的確なカウンターでペースを譲らず。

最終ラウンドには、同じくリードのパンチを力強くテンプルへ打ち抜きカシメロの右目（上）をカットさせ、勝負を決定づけた。

結果はジャッジが３者ともに亀田京之介選手を支持する０－３の完勝。

カシメロは呆然とした表情でリングを降り、対照的に亀田恭之助選手は、静かに勝利の余韻をかみしめた。

世界の強豪を相手に実力を証明した亀田選手は

「勝って当然の気持ちで臨んだ。ようやくスタートラインに立てた」と胸を張った。
海外での大金星により、世界ランク入りも視野に入ってくる。

また年明け2月に、賞金トーナメントへの参戦も決定しており、

帰国後、すぐに練習を開始すると、怪我やダメージも無く次の試合へ挑めることもアピールした。