アメリカ国籍のヘイズ、スロベニア代表入りに意欲 ドンチッチと国際舞台で再共演なるか

2025.10.19

【©️NBA】

ロサンゼルス・レイカーズのセンター、ジャクソン・ヘイズ(25)が、スロベニア代表入りに意欲を示している。NBAでルカ・ドンチッチと息の合ったコンビネーションを見せるヘイズは、母国代表で再びタッグを組む可能性があるという。

 

現地時間10月15日に行われたダラス・マーベリックスとのプレシーズンマッチに先発出場したヘイズは、欠場したドンチッチについて問われ、「ルカとは非常に仲が良い。今、スロベニアのパスポート取得に動いているところだ。取得できれば、来年の夏には一緒にプレーできる」とコメントした。

 

▪️ヘイズの経歴とNBAでの活躍

身長213cmのヘイズは2019年NBAドラフト1巡目8位でアトランタ・ホークスから指名され、トレード先のニューオリンズ・ペリカンズでキャリアをスタート。レイカーズには一昨シーズンから所属し、初年度はアンソニー・デイビスの控えとして出場機会は限られたが、2025年2月のデイビス移籍後はスターターに定着した。直近32試合では平均8.0得点、5.5リバウンドを記録しており、プレシーズンのマーベリックス戦では12得点、10リバウンドのダブルダブルを達成している。

 

▪️スロベニア代表と帰化選手の歴史

スロベニア代表では近年、センターにアメリカ出身選手を起用するケースが続く。

東京五輪やユーロバスケット、ワールドカップではマイク・トビーが躍動し、その後はジョッシュ・ネボがフロントコートの要として期待された。

しかしネボはケガの影響で2025年夏のユーロバスケットを欠場し、急遽33歳のアレン・オミッチが招集されている。

スロベニア放送局『RTV』によれば、バスケットボール連盟は「センターポジションに新たな帰化選手を迎える可能性を検討しており、長期的に代表チームに安定性をもたらす選手の確保を目指している」とコメントしている。

現段階では選手名や詳細は非公開だ。

 

▪️帰化手続きと法的プロセス

スロベニアでの帰化は、同国の市民権法に基づく法的手続きが必要となる。

一般的には以下の手順が踏まれる:

1/居住要件や滞在期間の確認 – 原則として数年間の合法的居住が必要だが、スポーツ分野で特例が認められる場合もある。

2/申請手続き – 外務省や内務省の関連部署に申請書を提出。バスケットボール連盟の推薦が必要なケースも多い。

3/言語・文化の確認 – スロベニア語の能力や文化理解の確認が求められる。

4/大統領または閣議の承認 – 最終的に国家レベルでの承認を受け、パスポートが発行される。

NBA選手やプロアスリートの場合、居住年数の要件や語学テストは特例扱いとなることが多く、代表チームに即戦力として加わることを目的とした「スポーツ特例帰化」が適用されるケースもある。

ヘイズもこのプロセスを経て、正式にスロベニア国籍を取得する見通しだ。