MLBマリナーズ、24年ぶり歓喜!延長15回・4時間58分の死闘制しリーグ優勝決定シリーズ進出へ
24年ぶりの歓喜が、シアトルの夜空を震わせた。
【©️Seattle Mariners】
ア・リーグ地区シリーズ第5戦(10日=日本時間11日)、マリナーズが本拠地でタイガースを延長15回の激闘の末にサヨナラ勝ち。試合時間4時間58分――ポストシーズン決定戦として史上最長の死闘を制し、2001年、イチローや佐々木主浩らが躍動した伝説のチーム以来となるリーグ優勝決定シリーズ進出を果たした。
2勝2敗で迎えた最終戦。プレッシャーと歓声が交錯する中、先に試合を動かしたのはマリナーズだった。2回、6番ネーラーが左中間を破る二塁打を放ち、さらに果敢な三盗でチャンスを広げると、7番ガーバーの犠飛で先制。だが、その後はタイガース先発スクバルの剛球に完全に封じられる。なんとポストシーズン新記録となる7者連続三振、6回までに13奪三振。
一時は2番手スパイアーが被弾し逆転を許すも、マリナーズは7回に再び息を吹き返す。2死一、二塁からリバスが渾身の同点打を放ち、球場は地鳴りのような歓声に包まれた。
そこからはまさに「我慢と執念」の戦い。両軍のリリーフ陣が踏ん張り続け、スコアボードにゼロが並ぶまま延長へ。試合はついに15回に突入し、史上最長の“決戦”となった。
そして・・・その瞬間は突然訪れた。
15回裏、1死満塁。第7打席を迎えた4番ポランコが放った打球は、ライト前へと転がる劇的な一打。サヨナラ打が決まると同時に、スタンドの4万7025人が総立ちとなり、歓喜の渦が球場を包んだ。涙、抱擁、歓声。
24年間待ち続けた瞬間が、ついに訪れた。
試合後、ローリー監督は感極まった様子で語った。
「今は言葉にならない。選手たちの努力、そしてこの街のファンの情熱に、ただ感謝している」
マリナーズは12日(日本時間13日)開幕のリーグ優勝決定シリーズでブルージェイズと対戦。