止められないドイツ代表、ユーロバスケット決勝へ!シュルーダーが代表を引っ張る活躍

2025.9.13

【©️FIBA】

ユーロバスケット準決勝で、ドイツがフィンランドを相手に98-86で下し、

実力差を見せつける形で決勝進出を決めた。

今季のドイツ代表はまさに無敵。

開始から終盤まで試合を完全に支配し、「金メダルを獲りに来た」という言葉に偽りなしの強さを見せつけた。

試合序盤はフィンランドがリードを奪ったものの、第1クォーター終盤に逆転したドイツは、その後も攻守で主導権を握り続ける。第2クォーターには最大19点差を記録し、相手に付け入る隙を与えなかった。第3クォーターにフィンランドが11-0のランで反撃するも、逆転には至らず。序盤の混戦をものともせず、終始安定した試合運びで勝利を手にした。

この勝利の立役者は、もちろんデニス・シュルーダー(サクラメント・キングス)だ。

26得点に加え、準決勝としては歴代最多の12アシストをマーク。長距離砲で得点を量産するだけでなく、チーム全体を自在に動かすゲームメイク力は圧巻だった。

「自分は試合の流れを読むだけ。必要ならゴール下に切り込むし、外が空いていればシュートを打つ。それだけさ」

シュルーダー自身も淡々と語るが、コート上での存在感は絶大。22得点のヴァグナーを筆頭に、オブストやダ・シルバ兄弟、ティーマンら多彩なスコアラーを的確に生かし、チーム全体を勝利に導いた。

ドイツ代表は、かつてのノビツキー時代を彷彿とさせる強さを今、現実のものとしている。シュルーダーを中心としたNBA組の活躍で、今季のドイツは過去のどの世代よりも完成度が高く、決勝戦での金メダル獲得は現実味を帯びている。

なお、反対トーナメント側の準決勝では、トルコがギリシャを94−68で破り、決勝進出を決めている。