山本由伸投手、初球被弾から悪夢の5回途中6失点 ドジャースはエンゼルスに逆転負け
2025.8.12
【©️Los Angeles Dodgers,】
エンゼルス戦に先発したドジャースの山本由伸投手(26)が、初回から苦しい投球を強いられた。先頭のザカリー・ネトに初球を右翼中間スタンドへ運ばれる先頭打者本塁打を浴びると、その後も制球難に苦しみ、5回途中でメジャー自己ワーストとなる6四死球、6失点で無念の降板。チームも4―7で敗れ、山本は今季5敗目(10勝)を喫した。
試合開始直後、山本が投じた外角速球をネトが鋭く振り抜き、打球はあっという間にフェンスを越えた。ネトにとっては今季8本目の先頭打者本塁打で球団新記録。山本はマウンド上で打球を目で追い、悔しげに首を振った。さらに1死後、トラウト、ウォードに連続四球を与えると、5番モンカダに適時打を許し、初回から2失点。
2回以降も制球のばらつきは収まらず、5回には再びネトの安打などで無死一、三塁のピンチを招く。ここから死球、そしてトラウトの2点適時打で点差は広がり、モンカダにもこの日2本目の適時打を浴びて5失点目。なおも一、三塁から遊ゴロの間に1点を失い、この回だけで4失点を喫した。
山本は前回登板の酷暑による疲労を考慮し、中7日でのマウンド。しかし、得意とする長い間隔での登板でも持ち味を発揮できず、今季防御率は3点台に悪化した。試合はそのままエンゼルスが主導権を握り、ドジャースは終盤に反撃したものの及ばなかった。
ロバーツ監督は試合後、「コマンドが定まらなかった。初回から苦しい展開になってしまった」と総括。山本は「自分の投球ができなかった。切り替えて次に臨みたい」と険しい表情で球場を後にした。