カブスの今永昇太投手、魂の快投も白星逃す 6回1/3を1失点で降板 鈴木誠也は今季2度目の欠場

2025.8.6

【©️Chicago Cubs,】

カブスの今永昇太投手(30)が5日、本拠地リグリー・フィールドで行われたレッズ戦に先発登板。6回1/3を投げわずか3安打1失点、7奪三振、無四球と圧巻の内容を披露したが、味方打線の援護に恵まれず9勝目はお預けとなった。

序盤から冴えわたったのは、今永の代名詞ともいえるスイーパー。

1回には強打者デラクルス、ヘイズ、アンドゥハーを相手に3者連続三振。全てをスイーパーでねじ伏せ、敵地ながらどよめきが走る立ち上がりを見せた。

4回までは走者を一人しか出さない完璧な投球。だが5回、アンドゥハーの右中間を破る二塁打に続き、スティアに痛恨のタイムリーを許し、今季6度目の失点。

とはいえ、その後も崩れることなくマウンドを守り続けた。

今永の力投に応えるように、打線は5回、9番ショーの7号ソロで追いつくが、その後は沈黙。

今永投手の降板直後、救援キトリッジがスティアに勝ち越しの3ランを浴び、試合の流れは完全にレッズに傾いた。

この日は、主軸の鈴木誠也選手が4月23日以来の欠場。

打線の核を欠いた影響も色濃く、チームは5-1で敗れて痛恨の連敗。地区首位ブルワーズとの差は再び4ゲームに広がった。

それでも、今永の投球にはスタンドのファンからスタンディングオベーションが送られるなど、そのパフォーマンスは高く評価された。「勝ちはつかなかったが、今永が試合を作ったことに変わりはない」と地元メディアも称賛。次回登板では、節目の二桁10勝が見えてくる。