菅野智之投手、オリオールズに残留決定 孤軍奮闘のエースがチームを支える

2025.8.1

【©️Baltimore Orioles】

メジャー2年目を迎えたオリオールズの菅野智之投手(35)が、今季もチームに残留することが決まった。31日(日本時間8月1日)、複数の米メディアが報じた。

 

今季から本格的に先発ローテーション入りした菅野は、ここまで20試合に登板して8勝5敗、防御率4.38。ア・リーグ東地区で最下位に沈むチームの中で、孤軍奮闘ともいえる安定感を発揮してきた。特に勝負どころでの粘り強さには定評があり、オリオールズ投手陣の中で最も信頼される存在となっている。

球団は優勝候補として開幕を迎えながらも低迷し、シーズン途中でハイド前監督を解任するなど再建へ舵を切った。その中で、1年契約の菅野はトレードの有力候補と見られていたが、最終的には残留を決断。地元紙は「エースの存在が後半戦の希望になる」と報じている。

この日のトレード最終日、オリオールズはライアン・オハーン内野手(32)とラモン・ロレアノ外野手(31)をパドレスへ放出したが、菅野だけは手放さなかった。チームが逆境に立つ中で、経験豊富な右腕が後半戦のカギを握ることになりそうだ。