NBA人気選手ジャ・モラント来日ならずも、グローバルツアーの熱は冷めず 日本開催は“次回の希望”に
【©️Memphis Grizzlies】
NBAメンフィス・グリズリーズのスーパースター、ジャ・モラントがこの夏に展開する国際ツアー「Make Them Watch Tour」。その一環として予定されていた7月31日の東京イベントは、台風の影響により惜しくも中止となった。
モラントは今回、ナイキとのパートナーシップのもと、アメリカ・中国・日本・フィリピンの4か国を巡るワールドツアーに参加。世界中のバスケットボールファンに向けて自身のスタイルとメッセージを届けるプロジェクトとして注目を集めていた。
7月25日から中国・上海で開催された若手選手向けトレーニングキャンプに登場したモラントは、現地でも大きな熱狂を巻き起こした。
そして、その熱をそのままに、最終目的地であるフィリピン・マニラ(8月2日)を前に、東京でのスペシャルイベントが予定されていた。
だが、日本列島を襲った台風の影響により、モラントが搭乗予定だったフライトが欠航。やむを得ず来日はキャンセルとなり、トークセッションやファンイベントを含むすべてのプログラムが中止となった。イベント会場「Alpen TOKYO」は30日深夜に公式SNSで中止を発表し、関係各所には丁寧に謝意を伝えた。
モラント本人も自身のSNSで「この天気は狂っている(this weather crazy..)」と投稿し、来日を果たせなかった無念さをにじませた。
一方で、日本での注目度は年々高まっている。特に今季NBAデビューを果たした河村勇輝との親交は広く知られ、サマーリーグ期間中には河村が「東京で会おう」とメッセージを送るなど、再会を心待ちにしていた。モラントのカリスマ性と“兄貴分”としての姿勢は、日本のファン層拡大にもつながっており、今回のキャンセルはその期待の大きさを物語る結果となった。
「Make Them Watch Tour」はフィリピン・マニラでツアーを締めくくる予定だが、今回の日本開催が見送られたことで、今後の“再来日”に期待を寄せる声は一層高まっている。
わずか1〜2日の短期間で予定されていた初来日は叶わなかったものの、逆に“本格的な日本滞在”への布石となる可能性もある。熱狂的な歓迎の準備が整っていた東京が、モラントの記憶に強く残ったことは間違いない。