永野芽郁さん、カナダ映画祭で国際的存在感を発揮『かくかくしかじか』がモントリオールでスタンディングオベーション

2025.7.30

【©東村アキコ/集英社 ©︎2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会】

女優・永野芽郁さんが、カナダ・モントリオールで開催された第29回ファンタジア国際映画祭に登壇し、自身が主演を務める映画『かくかくしかじか』の公式上映に出席。

現地観客からスタンディングオベーションで迎えられるなど、作品と演技の双方が国際的な称賛を集めた。

 

▪️フランス語・英語で堂々のスピーチ「世界中に響いてほしい」

永野は本作の原作者である漫画家・東村アキコさんとともに、正式コンペティション部門「Cheval Noir」に選出された同作の上映前に舞台あいさつを行った。登壇は急きょ決定したにもかかわらず、永野はフランス語と英語を織り交ぜながら、「本日はご来場ありがとうございます。映画を楽しんでください」と流ちょうにスピーチ。満席となった劇場の空気を一気に和ませた。

モントリオールの印象について尋ねられると、「都会と田舎が混ざったような、落ち着いた雰囲気が素敵」と語り、初訪問の地に親しみを示した。

▪️原作者・東村アキコも登壇、海外ファンから歓声

東村さんも「Japanese Mangaアーティストです。ACCO先生と呼んでください」と英語でユーモアを交えつつ自己紹介。「カナダに来たのは初めて。海外でのサイン会も人生で初めて」と語ると、会場からは大きな拍手と歓声が沸き起こった。

「こうして芽郁ちゃんと一緒に映画祭に来られてとても幸せ」と語る東村氏に対し、観客の反応も温かく、終始なごやかな雰囲気に包まれた舞台あいさつとなった。

 

▪️上映後には万雷の拍手 「この人しか演じられなかった」

上映終了後、会場ではスタンディングオベーションが巻き起こり、質疑応答では作品に対する鋭い質問も寄せられた。

「原作者本人を演じることにプレッシャーは?」との問いに、永野さんは「先生のチャーミングさが映っていれば」と答えた。東村さんは「永野芽郁という女優は本当に素晴らしい。この人しかこの役を演じられないと確信した」と力を込め、永野の演技力を改めて高く評価した。

 

▪️永野芽郁さん「世界中の人々の心に届いてほしい」

初の海外映画祭となった永野さんは、終演後の取材で「モントリオールの観客の皆さんが本当に温かく、言葉の壁を越えて作品を受け止めてくれた」と語った。

また、本作が国境を越えて広がっていることに対して、「この物語は東村アキコ先生の人生そのもの。恩師や尊敬する人への想いは世界共通だと思う。多くの人に届いてほしい」と胸の内を明かした。