エンゼルス、怒涛の逆転劇で3連勝-菊池雄星投手は粘投も白星ならず 死球めぐり一触即発の場面も
2025.7.30
【©️Los Angeles Angels,】
ア・リーグの注目カード、エンゼルス対レンジャーズの一戦は、
エンゼルスが中盤以降に一気に流れを引き寄せ、8−5の逆転勝利を収めた。
これでチームは3連勝。
一方、先発した菊池雄星は6回途中で降板し、今季5勝目はまたもお預けとなった。
先発の菊池は立ち上がりから制球に苦しみながらも、要所を締める粘りの投球を展開。2点リードで迎えた4回、ヒガシオカに左越えソロを許して1点差に迫られると、続く5回には死球と安打で無死一・二塁のピンチ。ここで冷静さを取り戻した左腕は、セミエンを空振り三振、ガルシアに適時打を許すも、自らの牽制で二塁走者を刺すビッグプレーで流れを断ち切った。続く打者・ヤングもフルカウントから三振に仕留め、気迫のガッツポーズを見せた。
しかし6回、バント処理で転倒するアクシデントもあり、一死一・二塁とされたところで降板。後を受けたバークが逆転を許し、菊池の勝ち星は消えた。最終的に菊池は5回1/3、被安打10、4失点という内容だった。
試合を決めたのは6回裏のエンゼルス打線。
カンペロ、モンカダの連続タイムリーなどで一挙4点を奪い、試合をひっくり返した。守護神ジャンセンが9回を締め、接戦に終止符を打った。
試合終盤には緊張が高まる場面も。8回、トラウトが死球を受けたことをきっかけに両軍ベンチが飛び出し、一触即発のムードに。この試合でエンゼルスは計4死球を受けており、蓄積する不満が噴出した形だ。幸い乱闘には至らなかったが、火種を残したまま30日(日本時間31日)の最終戦へと突入する。