「黒ネコのタンゴ」で一世を風靡 皆川おさむさん62歳・死去 童謡界の象徴的存在

2025.7.24

【取材協力/ユニバーサル・ミュージック】

童謡「黒ネコのタンゴ」の大ヒットで知られる元歌手の皆川おさむ(本名・皆川理)さんが、7月23日に慢性腎不全のため死去した。62歳だった。

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葬儀・告別式は7月28日午前11時より、東京都目黒区碑文谷1丁目の円融寺・示真殿にて営まれる。喪主は姉の坂井礼子さん。

皆川さんは1960年代後半、わずか6歳で「黒ネコのタンゴ」を歌い、同曲は累計200万枚を超える大ヒットに。日本中にその名前を知らしめ、童謡界における象徴的存在として注目を集めた。

音楽の道に進んだ背景には、伯母で童謡歌手の皆川和子さん(2014年死去)が創設した「ひばり児童合唱団」の存在があった。同合唱団に所属し、歌唱力と表現力を磨いた。

その後、声変わりをきっかけに芸能界を引退。長らく表舞台からは離れていたが、2004年からは和子さんの後を継ぎ、ひばり児童合唱団の代表として子どもたちの育成に尽力した。

昭和の音楽史に刻まれた“童謡スター”は、静かにその生涯を閉じた。