異例の決断に業界騒然・・・FRUITS ZIPPER、TIFと同日にSSA単独公演―昨年出演の舞台を“飛び出し”、下剋上の一手
異例の決断に業界騒然・・・FRUITS ZIPPER、TIFと同日にSSA単独公演―昨年出演の舞台を“飛び出し”、下剋上の一手
【チケットぴあでの取り扱いの状況画像】
次世代型原宿系アイドルグループFRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)が、2025年8月2日・3日の2日間にわたり、さいたまスーパーアリーナ(SSA)で単独コンサートを開催する。
奇しくもこの開催日は、同じく8月2日から東京・お台場周辺で行われる国内最大級のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)2025」と重なる。
2024年にはTIFの中心ステージに出演し、フェス全体を盛り上げる存在だった彼女たち。だが、わずか1年で“登竜門”を卒業するかのようにその舞台を離れ、単独で巨大アリーナに打って出る決断を下した。TIFからSSAへ―その“劇的な飛躍”に、業界内外からは驚きと称賛が入り混じった声が上がっている。
FRUITS ZIPPERは2022年に本格始動して以来、Z世代を中心に人気を急拡大。2024年のTIFではまさに“勢いのある新人”として注目を集めていた。そんな彼女たちが今年選んだのは、多くのグループが集うフェスの舞台ではなく、ひとつの空間を完全に自身のステージとして仕上げる、さいたまスーパーアリーナでの単独勝負だった。
この異例の判断について、所属事務所は「SSAはゴールではなく、あくまで通過点。FRUITS ZIPPERとして次のステージへ進むための挑戦」と説明。あえて“群れること”をせず、“自分たちの足で登る”という強い意思が見て取れる。
この背景には、わずか1年での環境の激変がある。楽曲のスマッシュヒット、バラエティ番組や雑誌などへの出演増加、さらには国内外でのライブツアー成功など、グループの立ち位置は大きく変化した。ある音楽関係者は、「去年の彼女たちはTIFの“新星”だったが、今年はもはや“単独でアリーナを満たす動員力を持つ存在”。その変化のスピードは異常とも言える」と評価する。
実際、8月2日・3日のSSA公演はいずれもチケットが即完売。
この時点で“成功”と評しても過言ではない盛り上がりを見せている。SNS上でも「TIFを卒業したという覚悟を感じた」「本当に1年でここまで来たのか…」といった声が相次ぎ、ファンの間でも高い関心を呼んでいる。
かつては登竜門として通過したTIFを背に、いまや独自の道を切り拓こうとする7人のアイドル。その姿は、まさに“アイドル戦国時代”の下剋上を体現する存在と言えるだろう。
FRUITS ZIPPERの挑戦が、これからのアイドル界に新たな価値観をもたらすのか!?その答えが、真夏のSSAに詰まっている。
【文:高須基一朗】