初代タイガーマスク発案の新格闘技「アルティメットシューティング」が沖縄で開幕
日米実力派が沖縄で激突、スピード感と破壊力に観客熱狂
2025年7月20日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で、新たな格闘技イベント「ULTIMATE SHOOTING PRE MATCH(アルティメットシューティング・プレマッチ)」が開催。
この競技は、総合格闘技の創始者として知られる初代タイガーマスクこと佐山サトル氏が提唱した「SAボクシング」をルーツに持ち、打撃と投げ技を中心に、寝技ではパウンドのみを許容する独自ルールで構成されている。従来のMMAともキックボクシングとも異なるスタイルが特徴で、観客に新たな戦闘美を提示した。
■大会概要
大会名:ULTIMATE SHOOTING PRE MATCH
主催:XBP株式会社
開催日:2025年7月20日(日)
会場:沖縄コンベンションセンター展示棟(沖縄県宜野湾市)
公式サイト:https://x-border.jp/
▪️試合結果
▼第1試合(85kg契約・2分2R/延長1R)
○Tyvon(米軍截空道/GFCウェルター級王者)
●剣・ホカフウ・モヤキ(ワイルドシーサー)
【KO/1R 0分55秒=レフェリーストップ】
オープニングマッチは、開始直後の剣のラッシュに対し、GFC王者のタイボンが冷静に応戦。スーパーマンパンチを皮切りに鋭い連打を叩き込み、わずか1分足らずで試合を終わらせた。スピーディーかつ爆発力のある幕開けに、場内は騒然となった。
▼第2試合(フェザー級=65.8kg・2分2R/延長1R)
○TOMA(直心会TK68/元修斗環太平洋王者)
●Warren(米軍截空道)
【判定=本戦19-19×3 → 延長10-9×3】
フェザー級の一戦は、元修斗環太平洋王者TOMAと、米軍截空道の強豪Warrenが火花を散らした。第2R中盤にはTOMAがドクターチェックを受ける場面もあったが、延長戦では気迫のラッシュを展開。判定で3者一致の勝利を掴み取り、経験値の差を見せつけた。Warrenもタフネスとフィジカルの強さを印象付けた。
▼第3試合(ライト級=70.3kg・2分2R/延長1R)
○キャプテン☆アフリカ(総合格闘技道場コブラ会/修斗世界ライト級王者)
●Ernie(米軍截空道)
【KO/1R 2分00秒=レフェリーストップ】
メインカードでは、修斗世界ライト級王者・キャプテン☆アフリカが登場。開始早々から主導権を握り、得意の投げ技とパウンドで完全に試合を掌握。1R終了と同時にレフェリーストップで勝利を決め、王者の貫禄を見せつけた。試合後は、Ernieを応援する米軍関係者からも大きな拍手が送られ、国境を越えたリスペクトが会場を包んだ。
立ち技主体のスピーディーな展開と、明快なルール構成により、格闘技初心者にも分かりやすい新競技として好評を博した今回の大会。日本の修斗エリートと米軍所属選手による国際色豊かなカード構成も、イベントに一層の緊張感と話題性を与えた。
「格闘技の未来は立っている」―このキャッチコピーを体現するようなアルティメットシューティングは、今後、シリーズ化を視野に入れている。