久保建英選手、限られた27分で約2万人を魅了 凱旋試合で見せた気配りとプロ意識「日本のサッカーがもっと盛り上がってほしい」

2025.7.22

【©️Real Sociedad de Fútbol】

スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が、わずか27分の出場時間ながら、約2万人の観客の心をつかんだ。

 

7月21日、長崎・ピーススタジアムで行われたジャパンツアーの一戦で、レアル・ソシエダはJ2のV・ファーレン長崎と対戦。試合には0-1で敗れたものの、後半開始から途中出場した久保は、攻撃の起点として随所にセンスを発揮し、観衆の視線を一身に集めた。

それでも本人は「20分しか出られなくて申し訳ない」と口にし、来場者への感謝とともに謝意を表した。ファンの期待に真摯に応えようとする姿勢に、プロとしての矜持がにじむ。

「シーズン最初の試合としては良いリスタート。ここからギアを順々に上げていきたい」と、新シーズンへの意気込みも語った久保。調整段階とはいえ、27分間で見せた閃きやスピードは、今季もスペインで中心的な役割を担うことを予感させるに十分だった。

さらに彼は、この日がホームスタジアムとなる長崎の新たな聖地「ピーススタジアム」についても言及。「思った以上に素晴らしいスタジアム。こういう場所でサッカーができる選手は幸せ。こういう環境が日本にもっと増えてほしい」と語り、会場の雰囲気と熱いサポーターへのリスペクトも忘れなかった。

試合後には、満員の観客席に手を振りながら、笑顔でピッチをあとにした久保。

たとえ限られた出場時間でも、その存在感は唯一無二。