映画『アバター』最新作、ポスタービジュアルが解禁「感情の連鎖」描く重厚な物語に注目
ジェームズ・キャメロン監督による『アバター』シリーズの最新作『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』のポスタービジュアルがこのほど公開された。あわせて、初の予告編が7月25日(金)より上映開始となる『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』の劇場公開にあわせて先行公開されることも発表された。
同シリーズは、前作が全世界歴代興行収入で首位に立つなど、映画史において圧倒的な存在感を放ってきた。今回発表された最新作は、惑星パンドラを舞台に、元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)とナヴィ族の女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)が、外部からの侵略に立ち向かう姿を描く。
ポスタービジュアルには、新たに登場する“アッシュ族”のリーダー・ヴァラン(ウーナ・チャップリン)が、怒りと哀しみをたたえた眼差しで描かれている。監督のキャメロン氏は、海外メディアのインタビューで「彼女は壮絶な過去を生き抜いた人物。民のためであれば、道徳的な善悪を超えて行動する覚悟を持っている」と語り、物語における重要な軸になることを示唆した。
“アッシュ族”は、これまで描かれてきた“森の民”や“海の民”と異なり、「自然に裏切られた」とされる部族。キャメロン監督は、「“火”は怒りと暴力、“灰”はその帰結。喪失がさらなる憎しみを生み、負の連鎖を生み出していく——この作品は、その終わりなきサイクルを問う」と、タイトルに込めた主題について説明した。
一部関係者への試写では、「シリーズで最も感情的で、最高傑作との声が上がった」といい、キャメロン監督も「心を揺さぶる作品になった」と手応えを語る。壮大なビジュアルと哲学的テーマを内包した本作は、エンターテインメントを超えた問いかけを観客に投げかけることになりそうだ。
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、2025年12月19日(金)に日本と米国で同時公開される。