「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」ヘビー級準決勝カード発表─上田幹雄選手、極真の誇りを背負い決勝進出なるか
総合格闘技イベント『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』が7月27日(日)、さいたまスーパーアリーナにて開催される。すでに朝倉未来 vs クレベル・コイケ戦など注目カードが発表されていたが、このたびRIZIN WORLD GP 2025ヘビー級トーナメント準決勝2試合を含む、計3カードの追加が発表された。
▪️極真の猛者・上田幹雄が準決勝進出、強打者ソルダトキンと激突
準決勝の一戦で、日本人唯一のトーナメント参戦者・上田幹雄が、ロシアの強豪アレクサンダー・ソルダトキンと拳を交える。極真空手をバックボーンに持つ上田は、“極真で一番強い男”の異名を誇り、RIZIN初白星となった関根“シュレック”秀樹戦の1R TKO勝利や、今大会1回戦でのシビサイ頌真戦では1Rわずか1分3秒でヒザを破壊し、インパクト十分なKO勝利を収めている。
対するソルダトキンは、ロシアを中心に破竹の11連勝を飾った実力者。回転系打撃や強烈なサイドキックを武器に、前戦ではヘキサゴンMMA王者アウンアラーを序盤から圧倒。最終的にはスタミナ切れを見せながらも判定勝利を掴み、爆発力と耐久力を証明した。
“極真魂”を胸に戦う上田か、欧州屈指のフィニッシャー・ソルダトキンか。ヘビー級らしい豪快なKO劇が期待される一戦だ。
もうひとつの準決勝では、LFA推薦のジョゼ・アウグストが登場。RIZIN初戦となった5月のスダリオ剛戦では、強打と冷静な立ち回りでダウンを奪い、完封勝利。勢いそのままに現在4連勝中のブラジル人ストライカーが、決勝進出に名乗りを上げる。
一方のマレク・サモチュクは、ポーランドの実力派ファイター。バックボーンはMMA一本で、金メダル獲得歴を持つ生粋のオールラウンダー。1回戦では体重超過による減点ハンデを抱えるダニエル・ジェームス相手に3-0の完勝。冷静沈着な試合運びで存在感を示した。
アウグストの攻撃力か、サモチュクの堅実さか──対照的なスタイルのぶつかり合いは、戦術の妙が光るテクニカルな展開となりそうだ。
▪️ヤン・ジヨン vs 安藤達也─RIZINバンタム級戦線に新たな火種
バンタム級では、韓国のヤン・ジヨンと、日本の修斗王者・安藤達也による注目カードが決定。
ジヨンは打撃・寝技の両面に優れ、これまでに昇侍を一本、魚井フルスイングをKOするなど、高いフィニッシュ能力を見せてきた。5月には金太郎戦でもパウンドによるTKO勝利を挙げ、再び波に乗っている。
迎え撃つ安藤は、修斗世界バンタム級を制した実力派。RIZINデビュー戦ではガサンザデ相手に1Rでリアネイキッドチョークを決め、鮮烈な初勝利を飾った。勢いに乗る韓国のジヨンを相手にどんな試合運びを見せるか、注目が集まる。
【その他の既発表カード一覧】
▼RIZIN MMAルール(66.0kg)
クレベル・コイケ vs 朝倉未来
▼バンタム級タイトルマッチ(61.0kg)
井上直樹(王者) vs 福田龍彌(挑戦者)
▼女子スーパーアトム級タイトルマッチ(49.0kg)
伊澤星花(王者) vs シン・ユジン(挑戦者)
▼RIZIN MMAルール(66.0kg)
金原正徳 vs YA-MAN
▼RIZIN MMAルール(66.0kg)
カルシャガ・ダウトベック vs 秋元強真
▼RIZIN MMAルール(71.0kg)
パトリッキー・ピットブル vs 野村駿太
▼RIZIN MMAルール(49.0kg)
須田萌里 vs NOEL
▼RIZIN WORLD GP 2025 フライ級トーナメント1回戦(57.0kg)
神龍誠 vs 山本アーセン
アリベク・ガジャマトフ vs 征矢貴
伊藤裕樹 vs エンカジムーロ・ズールー
ホセ・トーレス vs 扇久保博正
元谷友貴 vs ヒロヤ