大谷翔平選手が31歳初アーチも…ドジャースは今季最長5連敗 怪物ルーキーに沈黙の打線
【©️Los Angeles Dodgers,】
米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)が日本時間9日、敵地でのブルワーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場。初回に豪快な中越え本塁打を放ち、自身の31歳初アーチを飾った。しかし、ドジャース打線はミルウォーキーの怪物新人、ジェイコブ・ミジオロウスキー投手の前に沈黙。チームは1-3で敗れ、今季ワーストとなる5連敗を喫した。
▪️怪腕ルーキーに打線が沈黙、大谷の一発も及ばず
注目の一戦で大谷は、MLB屈指の若手右腕ミジオロウスキーとの初対戦に臨んだ。初回、時速100マイル超の直球とカーブであっさり追い込まれながらも、3球目の内角低めカーブを完璧に捉え、中堅バックスクリーンへ運ぶ31号ソロを放った。飛距離431フィート(約131.4メートル)、打球速度108.4マイル(約174.5キロ)の一撃で、キング争いでは2位に4本差をつける独走態勢に。今季の先頭打者本塁打はこれが9本目で、シーズン本塁打ペースは54本に迫る。
しかしこの一撃が、ドジャースにとって唯一の得点となった。3回の第2打席では得点圏に走者を置いた場面で空振り三振、6回は四球で出塁するも得点には結びつかず。8回の第4打席では遊撃へのゴロに倒れた。
▪️ミジオロウスキー、圧巻の12奪三振
対するブルワーズの先発・ミジオロウスキーは、初回の一発こそ許したものの、尻上がりに調子を上げ、ドジャース打線から計12個の三振を奪う快投。最速101.6マイル(約163.5キロ)の直球に多彩な変化球を織り交ぜ、6回4安打1失点の内容で今季4勝目(1敗)を挙げた。大谷の一撃を浴びたにもかかわらず、今後への期待をさらに高める投球内容だった。
一方、ドジャース先発のクレイトン・カーショーは、4回に突如崩れ、5安打を集中され2失点で逆転を許すなど、粘り切れなかった。復帰登板3戦目にして今季初黒星(4勝)を喫し、エースとして苦しい試合展開となった。
▪️勝負の7月、苦境が続くドジャース
チームはこれで5連敗となり、7月の巻き返しが急務となった。大谷は3打数1安打1打点1四球で打率を.281とし、個人としては結果を出し続けているが、主砲の一発だけでは流れを変えるには至らない。主力打者の復調と投手陣の立て直しが急がれる状況だ。