「ルパン三世」新作劇場アニメ『不死身の血族』声優陣が再集結、名作の伝統と革新を紡ぐ

2025.7.1

日本アニメ界に燦然と輝く名作『ルパン三世』シリーズ。

モンキー・パンチ氏の原作から半世紀以上にわたり、多くの世代を魅了し続けてきた本作の新たな劇場アニメ『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が現在公開中。

本作では、往年のファンも感涙する声優陣が再集結。

 

島本須美、高山みなみ、小堀幸という3人のベテランが「サリファ」と名乗るクローン少女たちの役をそれぞれ担当し、作品に深みを与えている。

島本須美は1980年代の不朽の名作『ルパン三世 カリオストロの城』でクラリス役を演じ声優としてのキャリアをスタートさせた人物。

高山みなみは声優界のレジェンドであり、長年にわたり峰不二子役など数多くのキャラクターを演じてきた。

小堀幸は近年の『LUPIN THE IIIRD』シリーズでサリファ役を務めており、

シリーズの進化を象徴する存在だ。

本作の舞台は、不老不死を掲げる島の支配者ムオムが待ち受ける謎の島。

ルパン一味が財宝と自身の命を狙う黒幕を追いながら繰り広げるスリリングな物語は、シリーズの伝統的な冒険活劇のテイストを踏襲しつつ、新たなミステリー要素を盛り込んでいる。

 

▪️ルパン三世という不朽のアイコン

『ルパン三世』は1967年、漫画家モンキー・パンチによって生み出された。架空の怪盗ルパン三世は、世界的な名探偵アルセーヌ・ルパンの孫という設定で、アクション、ユーモア、ロマンスが絶妙に混ざり合ったストーリーで爆発的な人気を博した。

1971年のテレビアニメシリーズの放送開始を皮切りに、劇場版やテレビスペシャルが次々と製作され、国内外に熱狂的なファンを獲得。特に、宮崎駿監督が手掛けた1980年公開の『ルパン三世 カリオストロの城』は、世界的な評価を受けた名作として知られ、アニメ映画史に燦然と輝く金字塔となっている。

この間、声優陣も変遷を重ねながらも、栗田貫一(ルパン三世役)、大塚明夫(次元大介役)、浪川大輔(石川五ェ門役)、沢城みゆき(峰不二子役)、山寺宏一(銭形警部役)らが長く演じ続け、キャラクターの魅力を不変に保ってきた。

▪️新作『不死身の血族』に込められた想い

今回の『不死身の血族』で声を担当した島本須美は、「声優という仕事を続けられているのは、この作品と宮崎駿監督との出会いがあったから」と語り、原点回帰の思いを強調。一方、高山みなみは、「子供の頃に触れた大人のアニメが『ルパン三世』だった」と振り返りつつ、「今作を観た子供たちが大人になるまで続いてほしい」とシリーズの未来に希望を託す。

小堀幸はシリーズの進化を体現するように、「ミステリアスなサリファ役として再び参加できたことは光栄で、物語の深みに引き込まれた」と語った。現場ではベテラン声優栗田貫一の温かい指導やスタッフの支えが印象的だったという。

 

▪️『ルパン三世』の未来と可能性

『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』は、現代アニメの技術とクラシカルなストーリー性が見事に融合した作品だ。アニメ制作は『名探偵コナン』などでも知られるテレコム・アニメーションフィルムが担当し、原作のスピリットを守りつつも映像美にこだわっている。

本作はすでに配信中の前日譚『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』と連動し、シリーズの世界観をより深く掘り下げている。これからも世界中のファンに向けて、ルパン三世は不死身の魅力を放ち続けるに違いない。

 

【作品情報】

タイトル:LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族

原作:モンキー・パンチ

監督:小池健

脚本:高橋悠也

音楽:ジェイムス下地

アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム

製作・著作:トムス・エンタテインメント

配給:TOHO NEXT

キャスト:栗田貫一(ルパン三世)、大塚明夫(次元大介)、浪川大輔(石川五ェ門)、沢城みゆき(峰不二子)、山寺宏一(銭形警部)、片岡愛之助(ムオム)ほか