日本ハム・達孝太投手、プロ初完投で今季5勝目 大谷翔平超えの日本新記録達成

2025.6.30

【©️北海道日本ハムファイターズ】

 

プロ野球・パ・リーグの西武対日本ハム戦が6月29日、ベルーナドームで行われ、日本ハムの達孝太投手(21)がプロ入り後初の完投勝利を挙げた。チームは2対1で勝利し、達は今季5勝目(無敗)を記録した。

 

達はこの試合で9回を投げ抜き、被安打4、与四球1、失点1という安定した内容を披露。プロ入り後、先発登板のみで6連勝を飾り、過去に球団OBの大谷翔平(現ドジャース)が記録した「5連勝」を上回り、日本選手として新記録となった。

試合後、達は「記録はあまり意識していないが、これからも継続できれば」と冷静に振り返った。

前回登板となった17日の巨人戦(東京ドーム)では7回途中1失点で勝利投手となったものの、新庄剛志監督は試合後、「完投を期待していた」とコメント。この日の試合では、その“課題”に応える形となった。

立ち上がりから変化球を織り交ぜ、要所で最速153キロの直球を使う投球内容で、西武打線に的を絞らせなかった。8回終了時点で球数は97。最終回は2死から一、三塁のピンチを招いたが、最後は内角高めへの直球で打者を遊ゴロに仕留め、試合を締めくくった。

試合後、新庄監督は「この球場では完投は避けるようにしていたが、よく投げきった」と語り、達の投球を称賛。完投により信頼を一段と高めた形となった。