絶対王者ペットパノムルン、”怪物”ミゲールを圧倒 2度のダウン奪い王座防衛に成功
GLORYフェザー級の絶対王者、ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)が、またしてもその圧倒的な強さを証明した。
【©️GLORY】
現地時間6月15日、オランダ・ロッテルダムで開催されたキックボクシングイベント『GLORY 100』のメインカードで、ペットパノムルンは“怪物”の異名を取るミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)と激突。
2度のダウンを奪うなど完璧な試合運びを見せ、
判定5-0(50-43×4、49-44)の大差で王座防衛に成功した。
▪️つけ入る隙はゼロ・・・王者の圧巻パフォーマンスに戦慄
試合は序盤からペットパノムルンが主導権を握る。代名詞でもある左ミドルで距離を保ちながらプレッシャーをかけ続け、第2ラウンドには左ボディストレートでミゲールから最初のダウンを奪う。悶絶するように倒れ込んだミゲールだったが、何とか立ち上がる。
しかし直後、今度は鋭い左ハイキックがクリーンヒット。再びダウンを奪われたミゲールは、明らかにダメージを引きずりながら苦しい展開を強いられる。
試合後半も攻め手を緩めないペットパノムルンは、ミゲールの右腕を徹底的に叩いてパワーパンチを封じ込めるなど、卓越した試合運びで“完封”。ジャッジ4人が50-43をつける圧勝劇だった。
SNSでは「まさに子ども扱い」「あのミゲールがこうなるとは」「誰がこの王者を止められるのか」と、衝撃と畏怖の声が相次いでいる。
▪️再戦でも完勝、王者の牙城は揺るがず
両者は昨年12月、RISE主催のワンデートーナメント「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX」決勝で初対戦。この時もペットパノムルンが判定勝利を収めており、今回のGLORY王座をかけた再戦で再び力の差を見せつけた形だ。
キャリア223戦179勝(27KO)と驚異の戦績を誇るペットパノムルン。一方のミゲールも70戦63勝(28KO)と実績十分で、近年は原口健飛やチャド・コリンズらを1RでKO。今年3月にはRISEでYA-MANをTKOで下すなど勢いに乗っていた。
だが、この日の王者は格が違った。
GLORY史上でも屈指の完成度を誇るこの絶対王者の牙城を崩す挑戦者は、今後現れるのだろうか。